青い看板の店舗が出現しているのには、
じつは気付いてた。

事情を聞いて驚愕した。ガクガク驚愕した。

そばを始めたらしい。



迷走である。



スキヤ、マツヤ(「アンタが好きヤ、だから待つヤ!」……なんちて)相手のシェア争いからパニックに陥った末の、
吉野家の、迷走。

これだけ迷い込みながらも、走っているからすごい。
走れば、ゴールに近づくのも二倍の速さ、ゴールから遠のくのも、二倍の速さである。

滅入りソウなパニックの中、
でも、
大失敗してようが立ち止まりはしない吉野家に、

瞑想ばかりでエラそうなあたしは、

なんか、

なんだか。

送りたい、
ではなく、
送られた、少し間抜けな、エールを。