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末原拓馬の瞬く間-CA3C00710001.jpg おばちゃんはずっとパントマイムをしていて、「なにしてんの」ときたら「塩を撒いてる」って。でもよく聞いてみたら「東大生がわたしに反抗する」らしくて、あっちが塩をまいてくるのだって。でも「まだ15になってないの」っていわれて、ごめんね、ていった。でも、パントマイムしてるつもりじゃないのにパントマイムしてるからふしぎ。

おじちゃんにはなぜか動物の耳がはえていて、わたしはドラえもん『のびたとアニマルプラネット』を思い出したけど、15分くらいとなりに座って話したところ、ふつうのひとよりもふつうだった。ヒッピーだって言ってたけど本当かな。


わたしはわたしで、なんのためだかわからないけれどもまた新しいのを思いついて、マックにいこうともったけど代金はなく、なくなく地べたで考え事。『ウサギとカメ』の、ウサギを主人公にした物語を書いていた。最初はコミカルにウサギのかたをもつだけのを考えてたけれども、ペッタンペッタンペッタンコのリズムがはじまってからは、どうも月から逃げるために走ってるウサギの物語になってたりして、くやしいけどおもしろい。

ショーウィンドウの前で動き出したらとまらなくなって気付いたら夜中の三時に寝るハメになったけど、起きる時間はかわらない。稽古にいくまえのすこしの時間をなににつかうかいつもワクワクするけど、ワクワクするのに必死でハッと出発の時間。


朝おきてガッツポーズ。

「きょうも目が覚めた!!」

もちろん芝居がかってるけど、ちいさく声にはしてみる。

これは昔、聞いた話。ある老人ホームのおじいちゃんはいつもこう目覚めてたって。


いちいちやろう。

「電車がきた!」「脱線事故をおこさなかった!」「飯にありつけた!」「君にあえた!」


なにかのハードルをさげてでも、わらいたい日。

あめだしね、ゆるして。