ほっぺたつつかれた。

ハッと目覚めたら、
ばんめし食ってるさいちゅうだった、
つっついたのはかあちゃん。
ゴハンをほっぺたにつめてリスみたいに食うのはチビのときからのクセ、
食いながら眠るのもチビからのクセ 。

思考がそこで途絶えて、

つぎに目覚めたら1時30分
バイトの始発まで時間がある。

芝居のことを考えだしたら、意外に盛り上がる。

やりすぎる。
もりあがる。
とけいをみわすれる。
るるるるる。

ギリギリ!

めしを食いわすれるのは高校くらいからのクセ。


それでも尚、かわっちまったなぁとは思うけど。


代謝でボロボロはがれてった細胞たちに紛れて記憶も蒸発してったんだろうけど、

ハチに刺されたあと、いつまでも首にハチがとまってる気がするのと同じ、
ハチの絵はうまくかけないけど、いる気がする

そんなオボロい“気”がわだかまった固形物が、あたしよ。
状態変化は別物になるのではなくて、あたし性懲りもなくほっぺたに晩飯をつめたまま眠るし、
腐ってもタイはタイをやめられないし、
海の底泳いでサンゴと仲良くなっても、たい焼きは、しょせんたい焼きだし。