末原拓馬の瞬く間-HI3E0591.jpg

先日、家の鍵を忘れたか関係で、ひとばんじゅう放浪するハメになった。
三時間あまり屋外で踊り狂ったあと、
驚くべき事に130円しか所持していなかったため、マクドナルドへ。

ひたすら寒い晩だった。

だったけど、世界中にはもっと寒いひともいるのだろうな、と、叱咤マイセルフ。

コーヒーを予定通りに注文する寸前、突如、幼心に火がつきシェイクを頼んでしまった。
あぁ、凍えるばかり。


深夜のマックは情けない。


“情け”の失踪に伴い、“容赦”もなくなりそうだ。

でも大丈夫、ひとりじゃない。
驚こう、それはそれは賑やかなんだ。

いったいどんな境遇なんだ、ここにいるみんな!
なかには横たわる方もいらっしゃるし、

なんだか店内だけ、まだ弁士がいたころの活動写真のフィルムのなかの世界になっている。
むろん、白黒。

むろん、動きもなめらかでない。


でもそんなこんなで

深夜のマックは、妙に結束力がある。

そっか、世界平和のやり方が少し見えてきた。