母ちゃん俺のブログ見ててん。

んで、

「拓、ちょっと。ブログ・・・」

「なに?」

「だんだん頭がおかしくなってるのが出ちゃってるよ」

と言われた。




麗しき家庭で愛情と信頼を胸いっぱいに、実家も離れず仲よしこよしの僕たち親子ですが、

“拓馬は頭がおかしくなっている”というユニークな共通の認識を持った記憶はこれまでただの一度もありません。


限りなく親しい間柄にある人物の内部でも、自分に関する思わぬ大前提が設定されているものなのだなと

いまさらながらに世の荒波を知り、北風ぴゅーぴゅーカンタロウ、


どうやら今夜は眠れなさそうです。

もしくは明日の朝目覚めることができなさそうです。


一生眠れないのと一生起きれないのと、

一生会えないのと一生離れられないのと、

一生舞台に立てないのと一生結婚できないの、

一生一升も飲めないってのと一生一勝もできないってのと

【第一章】衣装をぬげたら遺書 ~一笑の元に一生すごして、ねぇ、いいっしょ?~



いつものことです。

悩んだら極論のみの世界に飛んで、重大な決断だけ済まして帰ってくるのだ。

大切な決断は錯乱状態でするべきなのです。




愛する母に指摘されたのだ。

頭がおかしくなっているのならば

気をつけなくちゃ。

木を突けなくちゃ?

突くの?

木を?

なにで?

竹やりで。あ、軍事教練てやつか。

「なんだそのへっぴり腰は!!この非国民め!そんなんで鬼畜米兵に立ち向かえるか!

オマエが一人殺しそこなったら、そのメリケンは日本人を3人殺すぞ!銃剣でブスブス串刺しにして、

アツツ、今日モナカナカ返リ血ヲ浴ビタデ~スと酒のサカナにされてしまうぞ!」

サカナにされるぞ!

木を突けなくちゃサカナにされるぞ!

サカナはいいぞ、海は広いなおっきいな♪だぞ!

あれはいい、うん、先生は、好きだな。

大海を知ることは大人の階段を上る君たちにとっても必ずや大切なことだ、先生も教育委員会も、一同か積極的なサポート体制でこれを推奨したい!

みなさんいいですか、長い春休みですが、決して、ネバーにネバーに、

気をつけたりはしないこと。

新学期、サカナになれていないお友達が教室にいるなんて、先生いやだからね?

気をつけないでいてさえくれたら、多少はなにしてもいいから。

うん、むずかしいことだけどね。

本当は、先生が一等わかってるのよ






ママ!やっぱアタマ頭おかしくなってないよ!いやだなぁ。もう!ふつうに心配しちゃったし

ママ?頭の中でワンワンがぺディグリーチャムに話しかけてるよー?