末原拓馬の瞬く間
2時半に寝て5時半に起きる生活をしている。
また、できている自分の清廉なる潔癖性に少し酔っている。
なにせ、“キッチリとできる”と言う自らの事態に元来慣れていないのである。
ことごとく矮小な人格である。

深夜は暗く、朝は明るい。
5時半ではさすがにまだまだ日は出ぬが、七時にもなればもはや宵とは異世界、ホホォ、ここまで明るくなったか!と、まるでウツ病患者の回復を目の当たりにしたような一言もポツリと出る。

5時半から6時半の一時間など、たかが&されどの方程式をガチガチに当てはめられるごとくに強大な一時間。

異世界同士が連結→移行する一時間。

一時間など、眠ってしまえばチョロッとひと夢、煙のごとし。

ひと夢みてる間に布団の外は異世界です。

そうと知ったらオチ×2なんぞ寝てられねぇ、不眠普及だ牛馬のごとく!!

夢は壮大だ。
内容は夢作家(脳内に生息する)と夢ディレクター(脳内に生息する)とのミーティングに基づくけれど、すごい時などひと人物の一生涯枕元大河ドラマがジャンジャカジャンだ。

荒野で威厳ある死を体験していた途中でパパッと目覚めれば、

アッと驚く朝の世界。

夜に寝て、朝に起きて。

あまりに変わってる世界観と
あまりに変わってない現実感にオセッカイ心は沸騰寸前

ひと夢みてるうちに世界は見たこともないように姿を変えた!

と言いたいところだが、香料だけじゃねーか!
情けないオタンコナスめッ!!

そんなんじゃ安心して夢ばかりみるぞコノヤロー!
張り合いない!捨てるもんなきゃこれ以上身軽になってヒューンと飛ぶのもできねーよ!

よし、起きてぐにゃぐにゃに世界を変えてやろう

おはよ。