どこにもイタい子はいる

好きなコのスカートをめくっちゃったリンゴ君だったり
鼻水と涙を噴射しながらハサミを振りかざし、『我が首を自ら切り落とさん―!!』と豪語しちゃったイチゴちゃんだったり

そんなコがいたって、いたって普通だ
いたってしまったのだ、ワカゲが。

かわいいモンじゃないの。
【秘技☆大人のマナザシ!!】を用いれば、
僕はむしろ彼ら彼女らを、皿いっぱいのマシュマロ片手にぎゅっと抱き締めてやりたいもんだ

邪悪なハバネロを送りつけてやりたいのは、

『聞いた!?メロンちゃんがスイカくんの上履きの中にゴキブリのシガイをいれたんだって!』

とかなんとか、残念ながら声の大きかったドテカボちゃんである。

メロンちゃんとスイカくんの間で起きた超絶閉鎖的なドラマを、彼女は一体なぜ放課後のお楽しみ会で発表したのでしょう。

『キャベツくんがあなたのこと、うんちマンて言ってたよ!やだね、ケンカ売ってんだよ!』とミカンさんに告発してしまった(またもや)ドテカボちゃん、

アナタがいなきゃ、あの凄惨な《第一次繊維大戦》は起きなかったのよん


春風亭小朝師匠をワリと好きな僕は、ふとベジタブルメルヘンに足を踏み入れてしまった、冬の昼時。

ドテカボちゃん電波行き交う地球は、
今日も大混乱です。