Bonjour! O'Bon Parisです。
今日は、ピカソを筆頭にパリで暮らした芸術家達がこぞって通ったカフェをご紹介
Saint-Germain-des-prés(サンジェルマン・デ・プレ)に位置するCafé de Flore(カフェ・ド・フロール)はパリの芸術家や文化人に長きに渉って愛された歴史的な場所です。
パリの文化人達の社交場として賑わった場所としてはもう一つ、レ・ドゥー・マゴが挙げられます。レ・ドゥー・マゴは、戦争中にフランスのインテリ層が集う場所として名前を轟かせたのに対し、カフェ・ド・フロールは40年代と50年代にサルトル、ボーヴォワール、カミュのような知識人から、エディット・ピアフのようなスターにまで、幅広い層の芸術家達に愛されました。
1887年にオープンして以来、シモン・ド・ボーヴォワール、ジャン・ポール・サルトルのようなフランスを代表する哲学者から、アーネスト・ヘミングウェイやパブロ・ピカソに至るまでの時代を風靡した文化人たちの社交場になっていました。さらには、中国の政治家であったZhou Enlaiも、パリ留学時代に頻繁に訪れたそうです。
カフェ・ド・フロールの歴史は、現代にも受け継がれており、今も尚、パリのブルジョワやインテリ層にとっての社交場となっています。パリでも有数の高級ブティックが立ち並ぶ通りで圧倒的な存在感を放っています。店内に漂う重厚でクラシカルな雰囲気やインテリアからもカフェ・ド・フロールの歴史の長さを感じられます。
まるで一冊の本のような佇まいのカフェ・ド・フロールのメニュー。歴史を彩る文化人たちの面影がこんなところにも感じられます。カフェ・ド・フロールは、1994年度から"Prix de Flore(フロール文学賞)"という文学賞を毎年授与しているそうです。
今回私たちがオーダーしたのは、
本日のタルト - Tarte au citron (レモンタルト) 9.5ユーロ
CaféViennois (ウィンナーコーヒー)7.2ユーロ
ほどよく酸味の効いたレモンタルト。時として、日本人にとって甘すぎることのあるフランスのお菓子ですが、ここのレモンタルトはちょうど良い甘さでした
ホイップされた生クリームがワイングラスと共にサーブされるウィンナーコーヒー。
Mille Feuilles (ミルフィーユ) 12ユーロ
CaféCrème (カフェラテ) 5.7ユーロ
カフェ・ド・フロールの名物にもなっているミルフィーユ。クリームの二層がそれぞれ違うクリームを使用しているそう
よく見ると下の層のクリームは少し硬めのバニラクリームで、上の層は柔らかいカスタードタイプのクリームから構成されていました。
サクサクした生地と濃厚なクリームの組み合わせが絶妙ですぐにでもリピートしたくなる美味しさでした
コーヒーとホットミルクをその場で注ぐ珍しいスタイルのカフェラテ。好みに応じた濃さに調節することができます。
1887年創業のカフェ・ド・フロール。フランスが誇る文化人がこぞって通った歴史溢れる空間で過ごす一時は、なんとも言えない奥ゆかしい気分にさせてくれます
コーヒーとデザートの値段は他のカフェに比べると少し高いかもしれませんが、パリの歴史を感じることができる貴重な空間なので一度は足を運んでみることをオススメします
Café de Flore (カフェ・ド・フロール)
住所:172 Boulevard Saint-Germain、75006 Paris
アクセス:メトロ4番線 Saint-Germain-des-prés駅
営業時間:毎日7:30 am - 1:30 am
TIPS: サンジェルマン・デ・プレで最も日当りの良いテラス席を誇るカフェ・ド・フロール。パリ左岸のインテリなパリっ子に混ざって、テラスに座ってコーヒーを飲みながらパリが誇るインテリ文化に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
À bientôt!
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