静かな 部屋で
昨夜も 爆睡
実際のところ 12月は
毎年なぜか ネボスケに なる・・
冷え込みが 強くなる時期
布団の 暖かさが 心地よい
静かな 寝室の 美しい 襖に
見惚れていて ふと 思い出した
そもそも 襖自体に
断熱性も 遮音性も あるはず
本気の 伝統的 襖は
杉(多分)を組んで 作った 下地骨に
骨縛り という 強度のある和紙を貼り
古いので 黄ばんでるが 元は 真っ白の和紙
更に 打ち付け・蓑・べた・袋と
(工程によって 使う紙も 変わります)
重ね貼り して行って
清貼り という 最後の下地
その上に 上貼り(普段見る襖紙)をする
上級襖 になると
蓑貼りや 袋貼りは 2回 行う
ただ、 今はこの工程を
全部 やる襖屋さんは いないと
既に 20年くらい前から 聞いてる
(原因は 多分 建築現場にある)
下地の 6枚の うち
1~2枚は 省略するのが 普通になってる
かも
上貼の 襖紙も
最上級の 本鳥の子なんて
1枚当たり ○万円以上します
なかなか 貼る人は いないだろう
襖の 両面に
(戸襖でも 同じ結果らしいけど)
片面は 本鳥の子
反対面は 普通の 襖和紙
(普通のは 器械漉き)
もし 貼ったら
本鳥の子の 強度が 強くて
(手漉き和紙の強さは 半端ない)
襖が 反るらしい
(紙が木を 曲げる)
近頃は 続きの和室が 少なかろうから
鳥の子紙を 貼る機会が 無くて
若い 職人さんは
一度も鳥の子紙を 経験してない
何てことも あるだろうか
あれこれ 考えたが
うちの 和室が 静かなのは
多分 襖屋さんが
(宣伝料は貰ってないが 南日本表具さんです)
本気で 貼ってくれてる気がする