テリー伊藤さん司会の「月にほえろ」でGACKTさんに
グラデライダースを着て頂きました。
さすがによくお似合いです!
これは音楽番組ではなく自分の言いたいことを吠える!
という番組らしい。
GACKTさんのテーマは「音楽業界の底辺を広げろ」という主張。
クールなGACKTさんが「NHK青年の主張」みたいに熱く語る姿に
ひきつけられました。
彼曰く今は効率や利益の追求のみが先に立って、
底辺がまったく育っていない、
逆に育てる環境も悪化の一途だという。
今の音楽業界でバンドが育ってきてない、
レコード会社も経費のかかるバンドよりも
経費のかからないヒップホップやR&Bばかりを押しているという。
それにライブハウスの数も全国的に激減し、
この10年で10分の1になってるらしい。
今の業界はスッカスカの状態。
このままでは日本の音楽の文化レベルがガタ落ちになるのは時間の問題。
というのが彼の主張。
自分も思うんだけど最近売れてる(業界が売りだしてる)アーティストって、
歌がうまいとか、ダンスが美しいとかがメインで、
主張、メッセージ、生き方、新しいスタイルやサウンドが
拾われてない気がする。それってつまりロックそのものだし、
バンドが出にくい環境そのものだと思う。
自分も同じようなことを痛切に感じている。
業界は違うけど洋服の業界も全く一緒。
いやもっとスッカスカですよ。
新しいブランドを育ててみようなんてやつは今ほとんどいない。
セレクトショップや専門店がデザイナーの
クリエイションを支えなくなってきてるし、
デフレでファストファッションに目を曇らされた消費者達。
過去は大手でも名物バイヤーやカリスマバイヤーっていたもんだが
今はどんどんいなくなってきてる気がするし。
以前にはもっともっといいものを、かっこいい物を探したいという
ファッションにハングリーなバイヤーや消費者がいたもので、
そういう人達に自分なんかも支えられてきたんだが、
「このくらいでいいや」的な空気が消費者にも売り場にも蔓延してるのが
よーくわかるぜ。要するにみんな「リスクから逃げたい」他と同じでいいや
ということ。
自分がロックに目覚めた頃って
アバンギャルドとポップが近い位置にあって、
ビートルズ、ジミヘン、ボウイ、ツェッペリン、なんて
当時はホントに新しくて刺激的で危なっかしい、
大人が眉をひそめるような表現が支持されてたんだよね。
だから今でも輝きが消えないんだ。
アーティストも消費者もリスキーで危険で新しい物なもの、
冒険こそがかっこよかった時代、、、、、
もう自分を救うのは自分と少数の仲間しかいない、という意識で信じたことをやるしかない。
もう一度みんなで何かできんかね。という気持ちで_Lは始まったんだぜ。
_Lに集まった仲間たちは、デザイナーもお客さんも熱い人達であってほしい。
自分の目で自分のセンスを信じて物を作る、
何か新しい物はないかとハングリーなお客さんとの出会いの場になってほしい。
俺達の孤独な闘いは続く。
「月にほえろ」GACKTさんの主張は
9月14日もBS11で続きをやるので
要チェックだ。
GACKTさんが同じ時代の危機感を持っていることに感動しました。