エゴの木の花 … 昨日からの強風でエゴの木の花が 落ちている まだ散るには早い 初々しい純白の花 奥州市で起きた 殺人事件のことが頭から離れない 被害に遭われた女性は 明日、結婚式を挙げるはずだったそうだ 純白の花嫁は かけがえのない命を絶たれ 祝福に集うはずの人々は 葬儀で悔し涙を流した ご遺族はおそらく 自分と同年代だろうから 新郎、新婦はわが子のようなものだ あの日から どんな思いで 過ごしているのだろう 今夜は何を思うのだろう