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自分は年を経るに従って 無口になった気がする
頭の回転が鈍くなって 言葉が即座に出なくなって来たのと
流行りものに疎いので 会話についていけないからだ
また 若い時に較べると 相手の気持ちを考えて話すようになった
自分が発する言葉で 周りの人がどんな影響を受けるか
それを思うと なんだり適当なことは言えなくなる

概して 言葉の多用・乱用は失敗を招きやすい
自分も今までどれほど人を傷つけて来たんだろう
反面、言葉が遅い・足りないのも誤解を招き
話し終えないうちに 真意とは逆の意味に取られて 泣きを見る
それでも 人を泣かすより 自分が泣いていた方がマシだ

よく 「口は悪いが 心は良い人だ」と言うが
よほど親しい間柄で 冗談も理解しあえる場合を除いて
人間同士のコミニュケーション手段が 言葉である以上
本当に良い人なら わざわざ人を傷つけるようなことは言わないはずだ
ネットでも同じ
私はSNSやTwitter、動画の投稿はしないので このブログ専門だけど
それでも 最近の風潮に ますます嫌悪感を感じている

実生活では言葉の過ちで 目の前にいる人を傷つけたとしても
すぐに修復することは可能だけれど
ネットでは どこで誰がどれほどの人たちが傷ついているか分からない
ある程度 経験を積んだ大人として 自分が発する言葉・情報には
それほどの影響力があることを 肝に銘じ無ければならない

言葉は傷をそっと包み込んで 心を癒し
絶望の淵から命へと引き戻す力もあれば
自尊心を傷つけ人生を狂わせ、死へと追い詰める凶器にもなる
言葉は その人自身の人間性の反映だと思っている