岩手山の肩
高村光太郎
雪をかぶった岩手山の肩がみえる。
少し斜めに分厚くかしいで
(トルソオ)
これはまるで南部人種の胴 体 だ。
君らの魂 君らの肉体 君らの性根が、
男でもあり女でもあり、
雪をかぶってあそこに居る。
あれこそ君らの実体だ。

あの天空をまともにうけた肩のうねりに
まったくきれいな朝日があたる。
下界はまだ暗くてみじめでうす汚いが、
おれは はっきりこの眼でみる。
岩手県というものの大きな図態が
のろいようだが変に確かに
下の方から立ち直って来ているのを。
岩手山があるかぎり、
南部人種は腐れない。
新年はチャンスだ。
あの山のように 君らはも一度天地に立て。
岩手県花巻市の山荘で晩年をおくった高村光太郎から
南部人へのエールともいうべきこの詩。
口ずさむたびに 目頭が熱くなる。
時空を超えて 震災から立ち上がろうとする岩手県民を見守っているかのようだ。
そうだ。
岩手山があるかぎり 南部人種は決して腐れることはない。
南部人の性格については 分かっているようで言い表すのは難しい。
県民性についてのこのサイト、けっこう適切だ^^
岩手県民といっても 内陸北部 (北上市から北が旧南部領)
県南部 (旧伊達領)
沿岸部 (例「あまちゃん」に出て来る北三陸の人たち)
と性格が 3つに分類されるらしい。
気候風土で性格が形作られるというが なかなか 面白い^^
これには 47都道府県が出ているので、ご参考までにどうぞ。