私の写真を見て
「岩手ってホントにいいところだね」って
言ってもらえると とてもうれしくなる

「そうだよ。 岩手は自然も豊かだし
岩手の人は人柄もいいからね」 って私も答える
だからこそ 私は 岩手を 終の棲家に選んだ

でも これは 「おおむね」であって
そりゃあ 不都合なことが ないわけじゃない

写真だって 360°の中から
自分が いいなと思ったところを 切り撮っただけで
全体を見渡せば どこにでもある ありふれた風景なのかもしれない

ようは 自分の目が いいなと思うものを 見つけて
「なんて 素晴らしいんだ!」 って喜べればいいのだ

遠目には キレイな薔薇でも 痛んでシミだらけ
でも そのグラデーションを美しいと見る人もいるだろう

泥まみれの ヒューケラの葉でも
雨の雫が宝石のようだと 感動する人もいるだろうし
あえて 焦点を合わせずに 雰囲気だけを楽しんだり

カメラのレンズと
人の「心の目」 って なんてスグレモノなんだろう