何かを失うことで
前に進めるのだとしたら
痛みや悲しみはどこにしまえばいいのだろうか
出会いと別れをくりかえし
時には立ち止まり
傷つきながら歩いて行く
それが生きるということなんだろう

僕は探しに行く
この広い世界のどこかにある本当の幸せを
どこまでも
どこまでも行こう
永遠という時間軸のなかで
過去と現在が 等しく存在するならば
未来だって きっとあるはずだから
http://www.nhk.or.jp/ashita/touhokutabi/schedule/images/icon_bsp.gif 3/6に放送された 80年後のKENJI ~宮沢賢治童話集~
1年前、親友カンパネルラを事故で失ったジョバンニは 息子の死の真相を知りたいという
カンパネルラの父親に あの夜、ふたりで銀河鉄道で旅したという 不思議な体験を語った。

「後悔なんかする必要はない。http://www.nhk.or.jp/ashita/touhokutabi/images/blank.gif 生きて自分の道を歩んでください」
カンパネルラの父親の言葉に やっと自責の念から解放された ジョバンニ。
彼が 物語のエンディングで語ったのが、上の言葉です。
愛する人の死という悲しみを抱えながら 残された者たちは生きていかなければならない。
今の被災者の方々の姿が重なり、ジョバンニの言葉が 切々と胸にせまりました。