大津波予測を伝えることが出来なかった政府組織【転載希望】 | ブドリの森

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今年の3月にも採り上げましたが、実は2011・3/11の大地震直後、
 
気象庁では大津波を予測出来ていました。
 
では、なぜ、それを正確に伝えなかったのか。。
 
気仙沼出身の衆議院議員、小野寺五典氏がその真相を明らかにしています。
 
 
今回はよりわかりやすく 文字に起こしましたので、ぜひご覧下さい。
 
この情報はただしさんのブログから お借りしたものです。
                http://blogs.yahoo.co.jp/tadashi_y77/31108889.html
 

 
今回の気象庁の「津波予報」のおかげで、多くの人が死にました。
 
実はこの事実は震災直後から知っていました。
 イメージ 3                                    
だけど言いませんでした。
 
恐らく国会でこれを取り上げると、原発事故よりも
 
もっと大きなウネリになって 責任者追求になって
 
復興予算を取るその前に 何人も大臣が
 
辞めるハメになるかもしれない。 
 
そう思って敢えて言いませんでした。 
                              
 
ただ1年が経って、最近、全国で地震が多くなってきた。
 
これはもし津波が起きたら、同じことが起きると思って この間、敢えて質問をさせていただきました。
 
 
実は「三陸沖に津波が来る」と、以前から「99%の確立で津波が来る」
 
言われていたから 沖合いにブイを浮かべていました。
 
そして津波が沖から襲ってきたら 津波の高さでそのブイが持ち上がる。
 
即座に人工衛星で 「沖合○○mのブイは、今何メートル高くなった」
 
そうすれば沿岸に何分後に到着して、「○○町の○丁目に○メートルの津波が来る」
 
このような予報システムを造っていたんです。
 

イメージ 1
 
       宮城県南三陸町志津川 予測をはるかに超えた巨大な津波によって 数分で町は消えた

 
今回、津波が来ました。 この予報システムは完全に当たっていました。
 
気象庁にもデーターは送信されてるんです。
 
沖合いの津波計、4メートルを越える津波が来たのが測れた。
 
経験則からいうと 「これは最大20メートルは越える。」
 
とんでもない津波ですよ!
 
ところが気象庁は何をしたか。 このデーターを無視したんです。
 
そして気象庁が発表した津波の高さは 
 
「宮城は最大6メートル」、
 
「福島、岩手は最大3メートル」。
 
だから、陸前高田では3メートルだったら、水門閉めれば津波は来ないんですよ!
 
消防団はみんな行ったんです。水門を閉めに…
 
南三陸町では最大6メートル。 だったら 2階にいれば大丈夫だったんです。
 
だから防災庁舎に残って、最後まで町民に知らせたんですよ。
 
大川小学校ではどこに避難したらいいか 6メートルだったから判断を迷ったんです。
 
実際に来た津波… 最大16メートル。 ビルの5階でもダメかもしれない。
 
いちばん遡上した高い潮位は40メートルですよ!
 

イメージ 4
 
         宮城県気仙沼市  気仙沼湾に押し寄せる巨大津波 波の高さは10メートルを超えた

 
これ気象庁が後で言っているんです。
 
「予報が間違った」…  
 
そして「せっかくの津波計の情報を無視した」…
 
何で無視したか知っていますか?
 
沖合いの津波計を設置したのは 国土交通省の「港湾局」。
 
津波の予報を出すのは 国土交通省の「気象庁」。
 
役所が違うからダメだ。
 
 
実はこの問題は、私は前にも国会で質問していたんです。
 
「なんとかしろ!なんとかしろ!なんとかしろ!」…。 
 
「この津波計の情報を気象庁が直接使えるようにしろ!」と。
 
後で議事録を見たんです。 いつ質問したんだろう…
 
質問した日は衆議院の災害対策特別委員会、2010年の3月11日…
 
震災のまる一年前の日に 実は質問をしていました。
 
今でもあの時の情報がしっかり使えてもらえれば、
 
こんなことにはならなかった。
 
それを悔いています。
 
そしてこのことは気象庁にもしっかり伝えました。
 
気象庁も実は知っていました。
 

イメージ 2
 
   岩手県宮古市田老 堤防を越える巨大津波  「万里の長城」と呼ばれた防潮堤も破壊された

 
今回の平成24年度予算では、三陸沿岸だけじゃなくて、
 
これから東海・東南海沿全体にこのブイが設置されます。
 
そしてこの情報はきちんと使うとそう明言しています。
 
そして最後におそらく報道で見たと思いますが、
 
津波の最大高さというのは もう出さないようにしよう。
 
このよう今回は改善をしてもらっています。
 
 
ぜひ私達の経験したこのような辛い経験を いまどこで起きるかわからない。
 
全国のみなさんには 二度と味わっていただきたくない、そういう思いでありました。
 

 
2012年12月5日現在の震災の死者は1万5870人、行方不明者は2846人。