先日、仙台へ お見舞いに行ったついでに 浸水域を見て来ました。
地理が分からないので、復興支援地図を見ながら 海岸を目指して東進。
着いた所は 七北田川の北岸、宮城野区蒲生というところでした。
背丈ほどもある雑草が生い茂った、見渡す限りの更地…
以前の町のようすを知らなければ
ここにたくさんの人が住んでいたとは想像もつきません。

ポツポツと残された建物も 近づいてみると みなメチャクチャに破壊されて、
人が住めるような状態ではなく、中にはいまだに手つかずのままの家も。
とてもカメラを向けるに忍びず、数枚撮ってやめてしまいました。

七北田川沿いの土手を進むと、被災した小学校が。
すぐに頭に浮かんだのは子どもたちの安否…
帰宅後、調べてみたら、この中野小学校の子どもたちは
4階建ての校舎の屋上に避難して無事だったそうです。
当時の映像を見ると 本当に怖ろしくてショックを覚えました。
山のように積み上げられた震災廃棄物 これは仮処理場?

車が登っているのを見て、瓦礫を再利用した防潮堤の建設かと思いました。
宮城でも計画があるそうですが、この場所かどうかはわかりません。
7月には石巻の震災廃棄物も 仙台の仮処理場へ搬入、やっと処理が始まったようです。
(この写真との関連は不明)
いろいろ調べてもわからなかったので、仙台市在住の鶴姫さんにお尋ねしたところ
このような詳しい情報をいただきました。

鶴姫さんより 仙台市の震災廃棄物の焼却処理について
仙台市では、現在、蒲生・荒浜・井土、三ヶ所の搬入場に仮設焼却炉を建設中です。
処理設備の設置等により,ダイオキシン類や重金属,アスベスト等の対策を実施しています。
また,各搬入場では空間放射線量と焼却灰の放射能濃度を測定し,
空間放射線量は市街地と比べて大差なく,焼却灰も 97~260Bq/kg(主灰),
300~1,380 Bq/kg(飛灰)と環境省が埋立処分の目安としている8,000Bq/kgを
大きく下回っています(測定結果は,HPで公表しています。)。
9/1 蒲生搬入場仮設焼却炉試運転開始(井土は 9/8,荒浜は 10/31)
10/1 蒲生搬入場仮設焼却炉稼動。本格的処理開始
12/1 荒浜搬入場仮設焼却炉稼動
10/1 蒲生搬入場仮設焼却炉稼動。本格的処理開始
12/1 荒浜搬入場仮設焼却炉稼動
鶴姫さん、安全性についても詳しい情報をありがとうございます。
地元に焼却炉が建設されて、これからフル稼働で処理が始まりますが、
あの果てしない廃棄物の山を思うと いったい何年かかるんだろうと。
今まであちこちの被災地を見ましたが、今回も体が押し潰されるような感覚が。。
記事にするために 情報を収集、熟考する時も、いろいろな思いや葛藤があり、
これをまとめるのに 2週間もかかってしまいました。
それだけTVの映像を通して見るよりも、 現地に身を置いて 五感を通して感じる方が
はるかに心に迫るということでしょうか。

行きのサービスエリアで見かけたバイクの珍しさに思わずパチリ…
…でも、帰り道にはそんな自分がつくづく情けなくなって。。
こんなことに浮かれてた自分の馬鹿!!