苫小牧(北海道)と連携、がれきを建築資材にリサイクル
東日本大震災で発生した宮古市の木質系がれきについて、北海道苫小牧市が
民間事業者と連携して建築資材に再生利用し被災地に戻す計画が動きだす。
視察で宮古市を訪れた苫小牧市の岩倉博文市長と千葉茂樹副知事、山本正徳宮古市長は
4月4日、枠組みづくりの推進で合意した。
他県での広域処理が難航する中、
資源循環型の「宮古-苫小牧モデル」の
確立による処理促進が期待される。
計画では、宮古市の災害廃棄物のうち
木質系廃材や可燃系混合物
などを苫小牧市に船舶で輸送。
木質系廃材は委託された民間事業者が
木質ボードにリサイクルし、その
他は焼却する。
宮古市に戻る船舶に木質ボードを載せ、被災地の建築資材として再生利用する。
津波により宮古市内で生じた木質系廃材は柱材や角材など推計約10万8千トン。
リサイクルボードへの活用で多くの建築資材を確保し、復興住宅など今後の被災地の
住宅需要に貢献する構想だ。
焼却灰も従来の埋め立て処分ではなくコンクリートなどで固め建築資材への活用を想定。
近くリサイクル手法確立のため、苫小牧市と宮古市から処理を委託された県が詳細を詰める。
苫小牧市民の合意が得られ次第、処理を始める予定。
被災家財の広域処理についてさまざまな議論がなされていますが、
岩手県内では、このような取り組みも行われています。
でも、リサイクル出来るものは膨大ながれきの中ではほんの一部です。
再利用できる木質系廃材についての詳細、質問・疑問などはリンク先をご覧下さい。
岩手県立大教授らの提案から生まれた「復興ボード」で宮古市の仮設団地の集会所を建設した実例