ブラデイマリー |  阿古・二本の虹 第2章

 阿古・二本の虹 第2章

滝の中に洞窟がある。

滝の外側から落ちてくる水に限りなく近づいたとき、砕け散る小さな水玉に二本の虹は見えた。

[ 真 ]


 「どうしておれにきついんですか?今日の阿古」

「あなたが好きだからよ。きっと今日が最後だと思うわ、きつい私の」

「だから、なぜ今日なんですか?」

「あなたが木精の父親だという告白だからよ。あなたにはかっこよくなってもらいたいの。

今のそして過去のあなたもそしてこれからのあなたもどんな姿であっても私にはかっこよく映るわ。

ただ、そう、私のわがままなんだけど、木精があなたをかっこいいと思ってくれたらいいなという願望。

別に押し付けじゃないわ。どうでもいいわけでただ何というのかしら、なんとなく今母になってしまったみたい」


「ブラデイマリー飲みますか?あの日のように」

「あなたが持ってきた焼酎にトマトジュースを入れて、はじめは1:1でね」

「下に行ったらみんな来ますよ」

「いいじゃない。なんとなく乾杯するわ。真が音頭をとって。いうこと考えておくのよ。そのとき私を見てはだめよ」