プロレスを見始めて28年。もしかすると初めてのことかもしれません。ついに、自分が大好きだったレスラーが引退します。
天才・武藤敬司
今までたくさんのレスラーの引退を目の当たりにしてきました。が、本当の意味で心の底から好きだったレスラーが引退の時を迎える。これは初めてのことです。
…実をいうと、武藤本人が好きなのではなく、闘魂三銃士。この三人が好きなのかもしれません。今回の武藤引退についていつも頭をよぎるのは、橋本真也と蝶野正洋のことなんです。ところが、橋本は志半ばにしてこの世を去り、蝶野はほぼリタイヤ同然の姿。武藤だけが、もうボロボロになりながらも武藤ひとりだけが、晴れて引退の花道を飾ることができる。そう思うと胸のうちが苦しくなってきます。
どうか最後まで武藤らしく、これは余計なお世話かもしれませんが、あの二人の分まで、最後までプロレスで私たちを魅了してほしいものです。そうか。自分にとってプロレスとは闘魂三銃士そのものだったのかと、今さらながら気づく2月15日でした。
