伝説といえば その4 | 珈琲にハチミツ

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ついにハシフ・カーンが本邦初公開!

「お前ら、三流をナメると痛い目に遭うぞ。試合に勝って故郷に錦をかざる。勝利者賞には牛と馬を用意しとけ!」

試合を干されていたせいか、カルガリー時代は三流扱いされていたのか?妙に怨念めいたメッセージが試合前にハシフから届けられる。

ジンギスカンの歌にのって現れたハシフの隣にはミスター・ヒト。この細かすぎる演出を知ってか知らずか「ゴーホーム!」がこだまする中ゴングが鳴る。U$A大会のメインイベントが始まった。
対外国人に試合内容に定評のある橋本もといハシフだが、自身のキャラも相まってどんな相乗効果があるのか…

いささかの不安を残しながらも、試合はハシフ優位に淡々と進む中、ジェイソンのロープ越しショルダーアタックを機に攻守交代。巨体に似合わず動きが軽やかな脱獄囚は、なんとロープ拝み渡りも披露!
たんなるギミックレスラーではないと言わんばかりに会場のど肝を抜いてみせる。
ハシフも負けていない。「キェェ!」と奇声をあげながらモンゴリアンチョップ3連発でダウンを奪うと、空手ポーズ(⁈)でキメ。ドッと湧く会場。このまま流れに乗るかと思われたが
そうは問屋が卸さないとジェイソン側セコンドのスティーブ・コリノに足を引っ掛けられる。さらにはジェイソンがレフリーに突っかかりその隙にクロー攻撃の餌食に。
と、ここでヒトが登場!ヘッドバットでコリノを制裁。やんやの喝采である。それにしても観客席の表情がいい。皆ニコニコ楽しんでいる。

そして場外で小競り合いが続く中、試合は山場を迎え始めた。

ジェイソンがなぜかジェイソンのマスク(紛らわしい)を被りコーナーからダイビングヘッドバットを敢行するがあっさり自爆。逆転のハシフ、ミドル連打からトラースキックをボディにドスっとお見舞い。「ホアァー!」の奇声付き!

さらにコーナートップに上がり「カモン!○×△」ともはや何のキャラだかわからなくなってきたが、再びコリノから妨害されるもハシフの勢いは止まらない…!
「ホオォーア!!」
ロープを2往復してのフライングニールキックを炸裂させてピンフォール!ちょっと強引か?
客席の一部から不満の声も上がっていたものの会心の勝利をおさめたハシフ。恩師のヒトも大満気な表情である。

見事に日本デビューを飾ったハシフはインタビュー席でもまくし立てる。「アサショウリュウ、ブデブデ、キラー・カーン、ハシフ・カーン、ジンギスカン・カーン、謝々」


…うん。この記事を書いていたら今晩はジンギスカンが食べたくなった。

続く