伝説といえば その3 | 珈琲にハチミツ

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ハシフ・カーンと聞いてピンときた方は相当な破壊王フリークとお見受けする。

87年、橋本は初の海外武者修行に旅立ち、カナダ・カルガリーの地でもう一人の恩師と出会う。名はミスター・ヒト。角界出身で日本プロレス時代にかのゴッチ教室で先生本人から一目置かれるほどの実力者で、主戦場を海外マットに移してからは自分の腕一本でアメリカ、ドイツ、カナダと渡り歩き一匹狼レスラーとして名を馳せる。80年代後半はカルガリーを拠点にブッカーとして手腕を振るい、ブレッド・ハートやクリス・ベノワを育て上げたのは有名な話である。

日本人でも馳浩を筆頭に海外レスリングのイロハを学びヒトを崇拝するレスラーは多く、橋本もその一人。
※ちなみに馳の証言ではヒトは橋本以上のトンパチだったらしい。

さて冒頭で紹介したハシフ・カーンとは?87年11月13日にカルガリー・スタンピート・レスリングのリングに突如として現れた橋本の化身であるモンゴル遊牧民レスラー。モンゴリアンに扮する事に本人は乗り気ではなかったらしいが、カーン(カアン)はモンゴルでは皇帝を意味する称号、なんともハッタリの効いたネーミングじゃないかと思う。肝心の闘いぶりはというと?これも諸説あるのだが…

対戦相手をムチャクチャ蹴飛ばしマッチメーカーに煙たがられてしまう。

カジノに🎰ハマって1週間試合をすっぽかし続ける。

…等のトンパチぶりが祟りわずか半年ほどで試合を干されてしまい、ハシフ・カーンはカルガリーの伝説となってしまったのだ。(?)

ところがこれも運命の巡り合わせか、ドン荒川に続きゼロワンという磁場が再び橋本とヒトを引き合わせた。
舞台は2003年1月6日のU$A大会、あのカルガリーを色々な意味で震撼させた蒙古怪人が復活するッ!

相手はマンハッタン島を脱走した5回の逮捕歴を誇るという恐怖の脱獄囚(!)。怪しい…怪しすぎる経歴だが、とにかく胡散臭さしか感じないこのマッチメークでハシフは何を見せるのか?


続く