問答無用のVADER TIME | 珈琲にハチミツ

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6月18日 ベイダー永眠


新日本プロレス、UWFインターを蹂躙し、海外マットでも暴れ回った最強外国人レスラーでした。

「柔よく剛を制す」といった格言は彼には一切通用せず、ベイダーのそれは「剛よく柔を当たり前に制す」を地でいくファイトスタイル。相手を徹底的に叩き潰す驚異の闘いぶりにに畏敬の念を抱かずにいられませんでした。

今回はベイダーが日本における最期の全盛期を誇った全日本プロレス時代のファイトに思いを馳せたいと思います。
WWFを離れ、全日本プロレスに本格参戦を果たしたのが98年の暮れ、世界最強タッグリーグでした。かつて超ド級の名勝負を繰り広げたスタン・ハンセンとのタッグは全日マットで猛威を振るい初出場にして準優勝の快挙を遂げます。その勢いのまま翌年99年は全日四天王の牙城を揺るがす秋山準を一蹴したのを皮切りに、川田利明、小橋建太をシングル戦で連破!90年代に積み上げてきた四天王プロレスが通用しないという異常事態が発生しました。

さらに3月、ジャンボ鶴田引退興行においても、記念興行に花を添える気は毛頭なく、かつて鶴田の名パートナーだった田上明を圧殺。三冠ヘビー級王者となりとうとう全日マットの頂点に立ったベイダー。

その快進撃は止まることを知らず…4月のチャンピオンカーニバル決勝では再び小橋を返り討ちにして優勝!まさにベイダータイムが吹き荒れた99年の春でした。

わずか半年たらずで全日マットを制圧したベイダーでしたが、その侵略をギリギリの所で食い止めたのが三沢光晴です。チャンピオンカーニバル公式戦で唯一ベイダーに黒星をつけることに成功し、翌5月に開催されたジャイアント馬場引退興行メインで行われた三冠戦において、ファンの期待を一身に背負い、文字通り全日本プロレス最期の砦としてベイダーに挑んだ三沢。試合はベイダーの圧力に飲み込まれながらも、ロープ、コーナーを活用した超ヘビー級攻略のお手本のような多面的な攻めで対抗し、最後は切り札のエルボーコンビネーションで会心の勝利をもぎ取り、全日本プロレスファンの期待に見事に応えてくれました。

その後も、全日マットを主戦場としたベイダー。2000年3月の三冠戦では、ついに小橋から3カウントを奪われてしまいましたが、もしかすると小橋がオレンジクラッシュからバーニング、そして鉄人に変貌する過程での最期の壁がベイダーであったのかもしれません。

誤解を恐れずに言うならば、もっともレスラーらしいレスラー?いや、その圧倒的な存在感と常人離れしたパワー、さらに巧さすら兼ね備えた「ラスボス」たりえた最後の最強外国人レスラーがベイダーでした。


ベイダータイムよ永遠なれ!

ダダダダダーッ‼︎