262.今回の手術を振り返って(その1) | 脂肪肉腫との戦い

脂肪肉腫との戦い

2015年8月14日に腹腔内の巨大脂肪肉腫の摘出手術を受けました。
その後、2016年9月、2017年11月、2019年9月、2020年9月、2021年6月、2021年10月、再発手術を受けました。
私にとってまさに戦いです。
これまでの経過を綴っています。

今回の手術は、これまでの手術とは違い私にとっては非常に大きな出来事でした。
退院して一区切りついたので、記録に残すために振り返ります。
今回は、手術前のことについてです。
6月に手術を受けましたが、その後8月頃から食後の腹痛に悩まされていました。
食後、鳩尾のあたりが外から見てもわかるほどポッコリと膨れます。そして、胃のぜん動運動が始まると強烈な痛みが襲ってきます。
鎮痛剤を飲み長いと1時間ほど痛みが続き、その後、お腹がゴロゴロと鳴り下痢になります。
この間、動けずに寝ていることしかできません。
ひたすら痛みと格闘します。
また、あまりに膨満感が酷いときには強制的に喉に指を入れてトイレで嘔吐します。
するとスッキリして楽になります。
その頃、人間ドックで胃カメラの内視鏡検査を受けたところ、前日の夕食の一部がまだ胃の中に残っているとの指摘を受けました。
十二指腸の通過障害がかなり深刻になっていたのです。
入院直前の10月上旬には、食後の膨満感を回避するために、毎日のように強制的な嘔吐を繰り返していました。
今になって思うと、十二指腸付近の腫瘍が急速に増大し、もう限界に近づいていたのです。
そして、いよいよ身体が悲鳴をあげて十二指腸から出血し、10月13日の朝、黒色便が出るに至ったのです。
すぐに、病院に行きそのまま入院することになりました。
これが、手術前の状況です。