50.外泊許可 | 脂肪肉腫との戦い

脂肪肉腫との戦い

2015年8月14日に腹腔内の巨大脂肪肉腫の摘出手術を受けました。
その後、2016年9月、2017年11月、2019年9月、2020年9月、2021年6月、2021年10月、再発手術を受けました。
私にとってまさに戦いです。
これまでの経過を綴っています。

平成27年10月23日、外泊許可が出ました。退院に向けての準備です。
この日のために、リハビリを続けてきたのです。
廊下歩きは毎日毎日、相当の距離をこなしてきました。多い時で1往復200メートルの廊下を1日20往復。その他、実生活を想定して階段登り降り、スロープ登り降り、バス乗車などです。
また、長時間座る練習もしてきました。始めは食事の時間の30分がやっとの状態でしたが、1時間、1時間30分、と時間を伸ばしました。ただ、疲れるとどうしてもベッドに寝てしまいます。近くにベッドがあるとどうしても、だめです。長続きしません。
そこで、外泊をすることで強制的に背中を立てた状態を続けるようにしました。往復は、バスと電車を使いました。

昼食を済ませて、熱海病院から専用バスに乗ります。熱海駅から東海道本線で藤沢へ。小田急線に乗り換えて大和へ。3ヶ月近くに入院していたものにとっては長旅です。
果たして長時間座っていられるか心配でしたが、何とか辿り着きました。駅まで妻が車で向かえに来てくれ、念願の自宅に。二時間の小旅行でした。

この日の夕飯は、妻の手作りハンバーグ。久し振りに家族で夕飯を食べました。愛犬ミニチュアシュナウザーのラッキーも一緒に。
この日、約3ヶ月振りに自宅のベッドで寝ることができ、ほっと一息つきました。
生きて帰って来れたのです。