21.同級生との出会い | 脂肪肉腫との戦い

脂肪肉腫との戦い

2015年8月14日に腹腔内の巨大脂肪肉腫の摘出手術を受けました。
その後、2016年9月、2017年11月、2019年9月、2020年9月、2021年6月、2021年10月、再発手術を受けました。
私にとってまさに戦いです。
これまでの経過を綴っています。

平成27年6月6日、高校の同級生で整形外科医のH君と数年ぶりに再会しました。あまり遠くまで出かけることができないので、自宅から最寄りの駅まできてもらったのです。短い距離なら車の運転もなんとかできたので、駅まで迎えに行き、近くのジョナサンで昼食をとりました。
H君は国際医療福祉大学熱海病院の副医院長で整形外科部長です。前任は、横浜市大病院。
彼は、ノートに書きながら専門の肉腫について詳しく説明してくれました。胃がんや大腸がんなどの一般的ながんとの違い、脂肪肉腫の中にもいくつかの種類があること、画像による診断方法、などです。治療方法についても、①外科的切除、②化学療法、③放射線療法、④分子標的薬などがあるとのことでした。また、問題はここからなのですが、肉腫ができる場所によって担当となる診療科が違うことです。一般的には四肢(腕や脚)や背中などにできることが多く、その場合はH君の専門の整形外科が担当するのですが、私の場合は腹腔内でその場合は消化器外科が担当するとのことです。とはいえ稀少ながんであるがゆえ、専門の医師は少なく手術ができる医師も少ないのが現状です。
県立がんセンターの主治医は、H君の恩師ですが彼もやはり整形外科医であり腹腔内の場合は別の医師にお願いするしかないということです。
しかし、まずは、現在かかっている病院でできるだけのことはやってもらうことがベストであるとアドバイスをもらいました。
ただ最後に、H君の務める熱海病院の移植外科に前医院長の寺岡慧医師がおり、そこで肉腫の手術の実績があるということを聞きました。しかし、熱海病院に行くことはその時はほとんど考えていませんでした。そもそも遠く現実的な選択ではなかったのです。