えぞたぬ担当です。

今日の天気は晴れ。

今日のたぬきのご飯は一頭あたり、 

お肉250グラム、ドックフード20g、鹿肉ジャーキーでした。

残餌はなし。フンの状態は通常通りでした。


今日も一日もゆモユク。


いつのまにやら、

先代シロが旅立った2020年3月30日から1458日(約4年)がたちました。

さて、シロと同い年になりつつある「あん」ですが、3月12日に体調を崩し治療を開始。

現在は病院で療養生活を送っています。




(図1:体重計にのるあん)

緊急入院をした当初はぐったりしており覚悟もしましたが、

その後体調も幾分か持ち直し、減ってしまった体重も少しずつ増えてきています。

今は暖かい日中は狐狸舎に戻り、日向ぼっこをする日々です。



(図2:2週間ぶりに挨拶をするしろとあん)


各種検査(血液検査やレントゲン等)の結果、やはり腎臓などへのダメージのほか、貧血状態も続いており、今は補液及び投薬等の治療を継続しています。

今後の方針は更なる検査の結果しだいではありますが、食べられるものを食べて飲んで日向ぼっこ

をしつつ穏やかに1日を過ごせればと思っています。




さて、

先日北海道留辺蘂にある「北きつね牧場」で飼育していたポンタも旅立ち、淋しさを感じるところです。

あんももうすぐ12歳が近づき、少しずつ見送るときが近づいてきているのかなと思います。

平穏な日々を過ごしていけるようにしたいなと思います。

(図3:掃除中、箱で待っているあん。排泄もしにくくなっているので尾部のシャワーもしています)



ちなみに病院では別のエゾタヌキ(メス)を治療飼育中です。

こちらは昨年12月に疥癬症で毛がなくなっていたところを保護された個体です。

名前は「はな」としました。

(図4:巣箱から顔を出すはな。身体は脱毛でつるつるです。)

こちらの個体も毛並みが生え揃うか、気温が高くなった際は狐狸舎入りを考えています。お待ち下さい。




先日はXで「#タヌキエピソード」がトレンドに入りました。

ホンドタヌキが多かった気はしましたが、全国のたぬき達の話をたくさん読むことができ、ほっこりしました。

皆さん本当はたぬきなのではないでしょうか…。本当の姿を思い出して下さい…。


その際こちらも便乗し、上記疥癬症の話などもあげてありますのでぜひご覧ください。

こちらのポストの引用にたくさんのってました(

https://x.com/arurukan_home/status/1766492391643766844?s=46&t=n3-Kir-PtsGe8gClplZt4Q

便乗ポストはこちら(

https://x.com/obizoo_official/status/1767164057399030028?s=46&t=n3-Kir-PtsGe8gClplZt4Q


(図5:北海道の野生動物事例について)


(図6:猫用餌なども体調を崩すひとつの要素とも。当園はメイン餌は肉等ですが、栄養補助目的でドックフードを少量給餌しています)


(図7:特定外来生物について)


(図8:野生動物の交通事故処理件数ではワーストにくるエゾタヌキ)



ちなみに当園も参加している「北海道産いきもの保全プロジェクト」では道産動物を対象に各種活動を行っており、当園では自分がメンバーとしてお話ししています。

(図9:2022年に発足した道内8園館での協働プロジェクト:詳細はこちら


同じくメンバーの、旭山動物園のエゾヒグマ担当さんも北海道新聞さんの記事でお話ししていました。

(有料版ですので見れる方のみです。

過剰に恐れるのではなく、知って畏れてほしいなと思います。



気温も上がり、春の陽気を感じる日々ではありますがまだまだ寒さが厳しいこともあります。

みなさまもお身体にお気をつけください。



たぬのモフみと共にあらんことを。

えぞたぬ担当