ニホンザル飼育日誌(R7.7.13)
ニホンザル担当です。今日の天気は晴れ。数日前の酷暑からうって変わって過ごしやすい7月です。この気温は長続きするのでしょうか。ちなみに、飼育展示している草食動物の餌となる青草(生の牧草)は当園の牧草地で育てているのですが、日照りで2番草が一部枯れてしまい不安な日々です。明日以降雨が降るようなので、雨ごいはいったんお休みします。今日のニホンザル(計24頭)のご飯は、リンゴ5kg、サツマイモ6kg、ペレット適量、えん麦ひとつかみ、オリゴ糖入りの氷適量、枝葉ひとつかみでした。(頂上での毛づくろい)今日はサルの「毛・声・餌の好み」について。まずは「毛」。さて、サル山は動物との距離がある展示場です。担当者がサル山内の掃き掃除(ブロワー使用)をしている時、キラキラが見えた方はいらっしゃいますでしょうか。冬毛が舞っています。総勢24頭の大量の抜け毛が排水溝の網に引っかかるこの季節、春から夏にかけて夏毛に生え変わる換毛が起こっています。毛の色など見た目の色合いも少し変わる時期ですので、いつもの個体の衣替えをチェックしてみてはいかがでしょうか。続いて「声」。サル山はサルたちの叫び声が聞こえるスポットです。展示場斜め向かいのフラミンゴ、お隣のハクチョウやペリカン、山向い西側のチンパンジーなども特有の声が聞こえますが、ニホンザルはエサを要求する際の、群れ全体の声が特徴的かと思います。当園ではいつも午前と午後で給餌を行っていますが、朝、サルたちのおなかがすいている時に群れの叫び声が響いている気がします。私服の担当が近づくだけでも反応があるので、さすが霊長目だなと思います。(過去エゾシカ担当だった時は、飼育員の格好でなければ餌の要求声は聞こえませんでした。)そして「餌の好み」。野菜や果物とペレットをメインで給餌していますが、時折落花生や甘い果実(スイカやバナナなど)を給餌することもあります。嗜好性が高いものを給餌する際は、餌の取り合いで闘争が発生しないよう数を多くしています。一方甘みが薄いジャガイモなどは、ほどほどの反応と、サルたちにも好みがある様子が見られます。ちなみにニンジンやサツマイモは皮が好きではないようなので、最近はピーラーで皮をむいて給餌しています。毎日それぞれ5~6kg程度剥くので、一般人の1人生分くらいは皮むきしているかもしれません。(ヤナギに囲まれて)備忘録です。以前ご紹介しましたが、撮影はスマホ(iPhone16)とスマホ用望遠レンズ(8倍)を使用しています。物理的に望遠すると動画の手振れ補正が効かないため、今まで動画は上げていませんでしたがEmulsio(App)のソフトで補正をかけると見やすくなりました。ニホンザル担当でした。