ご報告が遅くなりましたが、キリンシマウマの外放飼場に新しい仕切り柵ができました!




広かった放飼場が狭くなってしまったと感じるかもしれませんが、動物園では繁殖をコントロールする必要があるため、仕切り柵は個体管理には欠かせません。

しかしながら運動量が落ちることも考えられると同時に蹄が伸びやすい環境となってしまいますので、今後も引き続き削蹄のためのハズバンダリートレーニングをしていきます。


キリンとシマウマの柵への馴致状況についてお知らせします。


シマウマのリオは、工事中の仮柵(動画①)や、新しい柵、餌箱(動画②)にすぐに馴れました。シマウマは警戒心が強く敏感な動物なのですが、リオの性格には大変救われました。


動画①






動画②

Twitterリンクへ


https://twitter.com/obizoo_official/status/1601523708648394754?s=46&t=qWkmNbOFRYqJJeAaW09Rag

 

 



キリンも警戒心が強い動物です。

キリンには柵を見せるだけの馴致を14日ほどかけて行いました。








その後、手前のエリアだけにメープルとユルリのみで放飼しました。

初めて触れる柵に対してすごく落ち着いていました。




ユメタは室内でお留守番でしたが、母親がいないことで激しく暴れてしまっていたので、約8分ほどでユルリが室内に戻ってくれました。


しかしながら、その晩からメープルはユルリとの短時間の接触に興奮してしまい、座らず寝ず昼夜落ち着かずという日々が3日間も続きました。このままではメープルの体調が心配なので、馴致を中止し休ませることにしました。



次の段階では、4区画に分かれたエリアを全て開放し、メープルとユルリを放飼し、メープルとユルリを別のエリアに誘導して柵で仕切り、別々のエリアで過ごしてもらう予定でした。

そこで落ち着いていられるようであれば、ユメタがユルリエリアに合流。

このような工程を考えていましたが、メープルのユルリへの執着心が強いことから、外で仕切ることでユルリの方へ行きたくても行けない状況で落ち着かず、地面の凍結により滑って転んでしまう可能性や寒さを考慮し、春先まで上記の工程を中止することにしました。


皆様にはいち早くユメタをご紹介したいところでしたが、3頭の安全を考慮し、馴致開始は雪解け後になります。

なかなか思うように進まず、担当も焦る一方ですが、来年の夏期開園には3頭の元気な姿をご覧いただけるように準備して参ります。

現在3頭は食欲旺盛、日中は30分ほど窓を開け、南からの太陽の日差しをたくさん浴びて元気に過ごしております。夜間もしっかり睡眠を取っておりますのでご安心ください。