キリンシマウマ担当です。
悲しいお知らせです。
6月19日 17時20分頃
チャップマンシマウマのメス
シャンティーが死亡しました。
7月21日で19歳を迎えるところでした。
シマウマの寿命は、あまりはっきりしていませんが、飼育下では20~25歳くらいだそうです。
帯広畜産大学で病理解剖を行い、死亡原因がわかり次第ご連絡いたします。
シャンティーは、
富士サファリパーク出身のロビン(♂)とメリー(♀)が父母で、2001年7月21日におびひろ動物園で誕生しました。
2004年には父のロビン、2008年には母のメリー、2014年には兄のロックが亡くなり、その後、シマウマはシャンティー1頭で過ごしてきましたが、2017年に当時1歳のオス「リオ」が来園し、リオが来てからは賑やかな日々を送っていました。
シャンティーは、リオを暖かく迎え入れ、リオもシャンティーに甘えているようでした。
シャンティーは、いつの間にかキリン、シマウマ舎では一番の高齢になり、「シャンティー姐さん」という愛称で親しまれてきました。
長年、帯広で生活していたせいか、冬にはモコモコの冬毛が生えるようになり、夏にはそれが抜け落ちる様子が見られたのですが、ここ何年かは、高齢のため、換毛が遅れ、夏でも冬毛が残っている状態でした。今年は全く換毛が始まらず、全身モコモコのままでした。
※シマウマは本来、夏毛冬毛はりありません。
また、今年の2月頃から徐々に痩せてきてはいたものの、食欲旺盛でリオに負けず餌を食べておりましたが、5月から6月にかけて、一気に痩せてきており、腰骨や尾骨が目立つようになり、心配をしていました。少し足取りも重く、元気がない様子でした。
倒れる前日には、砂浴びをするなど、まだ大丈夫かなと思う反面、部屋に戻ると、いつも食べている時間に隅でうとうとする様子が見られてました。
室内で倒れた時は、四肢は動く状態で、首が持ち上がらない様子でした。
人力で持ち上げるものの、すぐに横倒しになってしまう状態でした。治療はしたものの回復せず、そのまま天国へ旅立ちました。
治療のためリオを外に出すと、リオは異常事態だと認識しており、激しく鳴きパニックを起こしていました。素早く処置を行い、リオを室内に戻すと、落ち着きを取り戻しました。
リオはシャンティーの足を齧ったり、耳を齧ったりと起こそうとしていました。
そして不安なのでしょうか、鳴いていました。
その時の声がコチラ↓↓↓
これがシマウマの鳴き声です。
滅多に鳴かないため貴重音声です。
シャンティーが帯広畜産大学に搬送されてからも、リオは外で落ち着いていられないため、すぐに部屋に戻し、展示中止とさせていただきました。シャンティーがいなくなったことを理解し、落ち着きを取り戻しましたら、リオの展示を開始する予定です。少しだけお待ちください。
シャンティーは、きっと今頃、天国で家族に会えていることでしょう。
シャンティー、ありがとう!
私はシャンティーの我が道を行くような芯の強さと、そしてちょっとお茶目な姿が大好きでした!
長年にわたり、シャンティーを可愛がってくださった皆様に感謝申し上げます。
ありがとうございました。