エゾタヌキ担当です。 
本日の天気は晴れ。急に30度近くになると大変です。 
今日のたぬきのご飯は一頭あたり、 
お肉200グラム、お魚(ホッケ)1匹、ジャガイモ1/4個、ニンジン1/4本、ドックフード30gでした。 
昨日の残餌は、ニンジン5欠片。 
フンの状態は、シロとあん共に通常通りでした。

Nyctereutes procyonides albus
エゾタヌキの学名で、ニクテレウテス プロキオノイデス アルブスと読みます。(ラテン語なので読み方は諸説あります。)

Nyctereutes procyonides
がホンドタヌキの学名で、「夜に 彷徨う 原始的な犬(アライグマのような犬)」
という意味のラテン語です。

それに亜種名の「白」を意味するalbusというラテン語がつくので、
「夜に 彷徨う 白い 原始的な犬」というのがエゾタヌキの学名の意味です。
たしかにホンドタヌキとの違いをお話しした時にもエゾタヌキの方が淡い色あいという事をお伝えしました。

さてさて本日はその次の「原始的な犬」について少しお話しします。

イヌ科のオオカミやキツネなどは、森から草原に出て、狩りをして生きるようになりました。
そのため速く走るために足は長く、走っている時にバランスを取るため尻尾も長く発達しました。

一方、森に留まることにしたタヌキは、草むらをかき分け、森にある餌資源を余すことなく利用できるように雑食となり、季節に応じた旬の草花に果実、蛙や虫といった動物に、時にはネズミなどの小動物の死骸を探し歩き暮らして来ました。

他の動物が巣穴を作れば、使用後の巣穴を借り、時には他の動物の巣穴を間借りして生活するなど、ぽてぽてした見た目に穏やかそうな雰囲気でありながら、その姿を進化させることなくしたたかに生き抜いて来たのがタヌキです。

適応進化という言葉は、適応できなかったものが死んでいき、生き残ったものが現在の洗練された姿となっていることを指します。
そう考えると、そのままの姿で生き抜いて来たタヌキこそが、適応力の高い生き物とも言えるのではないでしょうか?