エゾタヌキ担当です。

本日の天気は雨のち曇り。

今日のたぬきのご飯は一頭あたり、
お肉200グラム、お魚(ホッケ)1匹、ジャガイモ1/4個、リンゴ1/4個、クマペレ30gでした。
昨日の残餌は、リンゴ20欠片。
フンの状態は、シロとあん共に通常通りでした。
ちなみにリンゴは質によってはタヌキが好まないこともあり、残る事が多い果実です。

おびひろ動物園のエゾタヌキ達は、冬毛はとてもモフモフで好評ですが、野生のエゾタヌキはボサボサな個体も見られます。

野生のエゾタヌキの死因で多いのは車との交通事故ですが、もう一つにヒゼンダニによる疥癬症で衰弱し、死に至るものがあります。
タヌキのほかにキツネも感染し、毛並みがボロボロの個体を見かけた時は、この疥癬症によるものと思われます。

この疥癬症はイヌやネコにもうつる種類のヒゼンダニがいるため、森の中などでの散歩には注意が必要です。
金沢動物園の傷病鳥獣担当の方に前にお話を聞いた際には、疥癬症にかかったホンドタヌキがとても多いとも聞きました。
一度隔離し、ムシを取ってしまえば毛が生え揃うまで時間はかかりますが、直すことも出来る病気だそうです。
なお、人への感染は基本的にしないと言われていますが、野生動物との距離をとる(餌付けを行わない等)事は大事です。
(図1.おびひろ動物園シロ)


(動画1.江別市野幌森林公園内 疥癬にかかったエゾタヌキ 提供はタヌキ担当の知人より)