みなさんこんにちは
いよいよ11月に入りました。
インフルエンザワクチン接種を開始して1か月がたちました。
当院では139名の方が接種を済まされました。
今後83名の方が接種の予約をおとりになられています。
いまのところ約40名分在庫が確保できていますが
11月以降のワクチン確保は非常に不透明となっております
昨年同様、ワクチン不足が懸念されます
接種をお考えの方は、早めにご予約をお願いいたします。
消費税10%に向けて、世の中が動き出しています。
ポイント還元や商品券配布などが計画されているようです。
それに伴う様々な事務手続きやシステム変更が間に合うかどうか騒がれています。
官僚の皆さんの仕事が無駄に増えているように思います。
それなら最初から上げなければいいと思いますが・・・・・・
医療費については、患者さんがご負担いただく消費税は0%なので
増税後も医療費は変わりませんのでご安心ください。
【ただし、自費診療を除きます】
そんななか中小企業庁より、このようなパンフレットが送られてきました。
『消費税率引き上げ分を取引先からきちんと貰えていますか?』
おもわず、うぷぷと笑ってしまいました。
私のところは個人で経営するクリニックなので、中小企業に属するのですが
消費税は医療機関が全額負担することになっています。
消費税3%の時代からずっと消費税なるものを頂いておりません。【ただし、自費診療を除く】
すべての医療機関、薬局が消費税をいただいておりません。【ただし、自費診療を除く】
たぶん、中小企業庁の方はご存じないのでしょう。。。。。。。。
すべての医療機関、薬局が消費税をいただいていないことを。【ただし、自費診療を除く】
患者さんに、この話をすると皆さんびっくりされていました。
消費税が上がると 医療費も上がると思っている方がほとんどでした。
ですので、ここにお話しいたしました。
ただし、このまま消費税が20%まで上がるとどうなるでしょう。
医療機関はいまですら、消費税を自腹で負担していますので、維持運営に必要な適切な利益さえ生み出せなくなっていくかもしれません。
おそらく、赤字の公的病院などは閉鎖もやむ無しというところが出てくると思います。
そうなったとき、患者さんから消費税をいただくということに、国の方針が急転換するかもしれません。
いきなり、医療費に消費税が20%かけられるかもしれません。
突然の2割の値上げは、まさに皆さんの死活問題となります。
「病気になったのは自己責任だから、払えない人は、あきらめなさい」
という恐ろしい時代が来るかもしれません。
(麻生副総理がそのような事を話していました)
経団連や経済産業省や財務省の人たちは、医療、介護、福祉は国のお荷物だと思っているので
今の政治の流れだとそうなりかねません。
彼らはそれが正しいと思っています。
経済の論理で言えば正しいのでしょうが・・・・・・・
以下のように、言われていると考えてみたら正しいといえるでしょうか???
国家のために、長年税金と保険料を納めつづけ、ついに招集され戦地に出陣したものの
不幸にも負傷してしまったあなたに対し
「負傷した国民は足手まといだ、治療にお金をかけるのは無駄であるからして、潔く死にたまえ」
「もし治療を望むなら、消費税を20%払えば治療してやってもよい。受益者負担が原則である」
「払えなければ、敵に撃たれたのは自己責任であるから、戦地で散るべし」
「以上」
私たち医療者は、人の命が散るときに、どれだけ多くの人の心が痛み、苦しむか
その心の痛み、苦しみが癒えるまでに、どれだけの長い時間がかかるか
そういう現場にいます。
だから、なんとしても、命は救おう、お金の事は後で考えようという信念が湧いてきます。
でも、そういう考え方は、経団連と日経新聞の提唱する経済論理の前では、風前の灯となっています。
ああ、私たちはこの先いつまで、人の命が先、お金が後という生き方ができるでしょうか。
消費税や保険料が上がるたびに、そういう生き方に終わりが近づいているように思います。
ちなみに
大正や昭和には、多くの財を成した偉人は私財を投じて病院や学校をつくりました。
平成も、もうすぐ終わりですが、ついに一度もそういう話を聞くことなく、時代が変わろうとしています。
私のクリニックは零細個人クリニックですが
命が先、お金が後の生き方を
最後まで貫きたいと思っています。
もし、倒れた時は屍をひろってやってください。
最後までお読みいただきありがとうございました