心のおきどころについて |     おび内科・漢方クリニックのブログ

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       鎌倉で内科、漢方、胃カメラ、大腸カメラのクリニックをしています。診療の合間につれづれなることを発信していきます。

みなさんこんばんは。

関東に台風18号が接近しています台風

水の災害にどうぞお気を付けください。

今回は心のおきどころについてお話ししたいと思います。

患者さんのなかには癌の転移や再発がみつかって、どん底につき落とされたような心境の方がいらっしゃると思いますしょぼん

現代の医療はデータにもとづいた医療を行っています。確率の高い治療を順番にファーストライン、セカンドラインとよび、段階的に進めていきます。

ところが、最後の選択肢が効果を示さなかった場合は、もう治療法がありませんとなってしまいます雨

まだ生きている患者さんに、死を連想させる説明しかできない。

残念ですが、それ以外に語る言葉が現代の医療にはないのです。

現代の医療が科学としての比重ばかりを高めてしまった弊害かもしれません。


そんな絶望的なときに心の持ちようをどうすればいいのでしょうか?


これには、私も答えを持ち合わせていません。かける言葉が見つからないというのが真実です


ただし、もし自分が癌と診断され、治療法がないといわれたら、どう考えるかといえば、それでも今日は生きているから、明日も生きていられるように、一日の疲れをとり、明日に備えて体に良いものをとり、穏やかに過ごそうと考えます。

もし、明後日はこの世にいなかったとしても、心は空の上に置いて、そこから皆を見守ろうと思っています流れ星

厳しい現実にあっても、いつも心だけは未来の先に置いておこうと思っています。

だから、私は末期癌の患者さんの診療において、選択肢がない=死に向かうだけとは考えていません。

今日は何かできるはず。

明日もまた何かができるはず。

それを繰り返していこう。

と考えています。

癌治療における漢方薬はピンチヒッターのようなもので、劇的な効果もあれば、期待はずれに終わることもあります。

しかし、野球で言う9回裏ツーアウトランナーなし、負けが確実な状況でも、ヒットを打つつもりで打席にのぞみます野球

諦めるでもなく、楽観するでもなく、心は10回表に置いて星空