- 夏休みが終わりました。
- 今日の宿題やっつけ会には6人の
- 生徒が来ました。
- 中には宿題ではなくテスト勉強をしに来た
- 生徒もいました。
- さて、下の質問をちょっと考えてみてください。
- 船が遭難して
- 救命ボートに取り残された5人
- 食料も無くなり全員が死にかけている。
- その中で一番死にかけてる者を
- 殺してその人の肉を食い
- 生きながらえることは
- 正しいか正しくないか?
一人の命で4人が生き延びられたのです、
これはアメリカで本当にあった話です。
今日、紹介する本は
調度今、著者の大学教授が来日しています。
一昨日は東大で授業をしました。
- これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学/マイケル・サンデル
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もともとは、ハーバード大学(世界でトップクラスの大学)
で最も人気がある授業を
NHK教育で放送したところ、
日本でも好評だったので本にしたものです。
正直、難しい本です、
私には理解出来ないところが多々ありました
何せハーバードの授業ですから。
ただ、ところどころ出てくる質問は
すごく考えさせられ、その質問だけを
拾って読むだけでも面白いと思います。
例えば
ある貧しい農夫が
何とかして子供を大学に行かせたいと考えている。
資金を作るために、その農夫は片方の腎臓を
移植を必要としている金持ちに売る。
数年後、二番目の子供が大学入学年齢に近づくと、
別の買い手がやってきて農夫に二つ目の腎臓に
高額な値段をつける。
腎臓がなくなれば農夫は死ぬことになるが、
二つ目の腎臓を売る自由を農夫に認めるべきだろうか?
その他、徴兵された金持ちが貧しい人をお金で雇い
自分の代わりに戦争に行かせるのは正しいか?
(自分で雇わなくても税金で兵隊を集めることは同じこと?)
自分の身体は自分の物だから自由にしていい?
(自殺や安楽死?)
などなど
さまざまな問いかけが載っています。
こういう答えが無い質問を考えることを哲学と呼ぶのです。
中学生には難しいかもしれませんが、
ちょっと考えてみてはどうでしょうか。