これからの「正義」の話をしよう | 個別指導塾プラスの塾長の塾と本のブログ

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栃木県鹿沼市の個別指導塾プラスの塾長のブログです。
鹿沼生まれ鹿沼育ちの塾長が鹿沼の子の為に開いた個人経営の塾です。
読書大好きなので本の紹介もしています。

夏休みが終わりました。
今日の宿題やっつけ会には6人の
生徒が来ました。
中には宿題ではなくテスト勉強をしに来た
生徒もいました。
 
さて、下の質問をちょっと考えてみてください。


船が遭難して船
救命ボートに取り残された5人
食料も無くなり全員が死にかけている。
その中で一番死にかけてる者を
殺してその人の肉を食い
生きながらえることは
正しいか正しくないか?

一人の命で4人が生き延びられたのです、

これはアメリカで本当にあった話です。


今日、紹介する本は

調度今、著者の大学教授が来日しています。

一昨日は東大で授業をしました。

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学/マイケル・サンデル
¥2,415
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もともとは、ハーバード大学(世界でトップクラスの大学)

で最も人気がある授業を

NHK教育で放送したところ、

日本でも好評だったので本にしたものです。


正直、難しい本です、

私には理解出来ないところが多々ありました

何せハーバードの授業ですから。あせる


ただ、ところどころ出てくる質問は

すごく考えさせられ、その質問だけを

拾って読むだけでも面白いと思います。


例えば


ある貧しい農夫が

何とかして子供を大学に行かせたいと考えている。

資金を作るために、その農夫は片方の腎臓を

移植を必要としている金持ちに売る。

数年後、二番目の子供が大学入学年齢に近づくと、

別の買い手がやってきて農夫に二つ目の腎臓に

高額な値段をつける。

腎臓がなくなれば農夫は死ぬことになるが、

二つ目の腎臓を売る自由を農夫に認めるべきだろうか?



その他、徴兵された金持ちが貧しい人をお金で雇い

自分の代わりに戦争に行かせるのは正しいか?

(自分で雇わなくても税金で兵隊を集めることは同じこと?)


自分の身体は自分の物だから自由にしていい?

(自殺や安楽死?)


などなど

さまざまな問いかけが載っています。

こういう答えが無い質問を考えることを哲学と呼ぶのです。

中学生には難しいかもしれませんが、

ちょっと考えてみてはどうでしょうか。


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