ここのところ円高で日本が大変だと
騒がれています。
さて円高とは?
中学3年生は、もうすぐ学校で
公民の時間に習うと
思いますが予習してみましょう。
まず国によってお金の単位が違うのは
知っていますよね。
日本は円ですが、アメリカはドル
中国は元、ヨーロッパはユーロです。
そして例えばアメリカの物を日本人が
買おうと思ったら両替をしなくてはなりません。
1ドル=1円だったらわかりやすいのですが
違います。
ちなみに今日は1ドル=83円くらいです。
しかもこの数字は常に変化します。
明日は1ドル=80円になるかもしれないし90円になるかも
しれないのです。
(なぜ変わるのかを説明すると長くなるので
今回は置いておきます。)
そして、過去と現在、現在と未来を比べて
下記のようになることを
過去 現在
1ドル=100円→80円 円高
1ドル=100円→150円 円安
と呼びます。
なぜこう呼ぶかというと
具体例をあげてみましょう。
例えばアメリカのブランドバッグが
1000ドルだったとします。
1ドル=100円 だとすると
1000×100=10000円 になります。
これが
1ドル=80円になると
1000×80=8000円 となるのです。
つまり円の価値が上がり日本が得をするので
円高と呼びます。
ということは円高って良いんじゃない
と思いますよね。
そう海外旅行へ行くとか
海外の物を買う場合には得なので良いのです。
特に小麦や牛肉など何かを輸入している会社は
安く買えるので儲かります。
では何で円高で大変だと言っているのでしょう?
次の例です。
日本のテレビが100000円で売っているとします。
1ドル=100円だとすると
100000÷100=1000ドル
でアメリカで買えることになります。
これが
1ドル=80円になると
100000÷80=1250ドル となるのです。
つまりアメリカ人にとったら同じテレビが
値段が高くなるのです、
すると買わなくなったり、他の国の安いのを買うようになります。
日本の物が売れなくなるということです。
また、アメリカで稼いだお金はドルです
それを日本で使うには円に戻さなくてはなりません。
例えば1万ドルを円に戻す時
1ドル=100円なら
1000000×100=100000000円(1億円)
1ドル=80円
100000÷80=8000000円(8千万円)
となり
同じアメリカで稼いだ1万ドルが
円に戻す時に円高になると減ってしまうのです。
日本を支えている企業は自動車や電化製品など
輸出をしている会社がすごく多いのです。
そのたくさんの会社が円高により
儲けが減ってしまえば、
従業員の給料を下げたり、
辞めさせたりしなくてはならなく
なったりするのです。
すると国民は大変な事になってしまうので
ニュースになっているのです。
この円高を円安にすることは、個人や企業の力では
どうしようもありません。
何とかできるのは日本政府と日本銀行しかありません。
なので、ここの所
大企業の偉い人達が菅総理を訪れ
何とかしてくれと迫っているのです。
国や日銀がどうすれば良いのかってのは、
またそのうち書きますね。
今日は円高について勉強しました。
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