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太浦綱のブログ

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「やつは、あの時、そのほんの片隅を、嗅ぎつけたんだ……と小野寺は思った。------だが、それでモデルをつくり、それを拡大してみると……あまりに途方もないものの巨大な姿が浮かび上がってきたので、ついにそれ以上考えることに堪えられなくなってしまったのだ。カントールが『集合』を考えつめて自殺し、テューリングが『万能テューリング機械』の理論的可能性を証明して自殺したように……人間には、『堪えがたい論理的帰結』というやつがある。張りつめた知性の糸が、ついにぷっつり音たてて切れるようなことがある……。
「友人の冥福を祈ろうとして、ふとそれが自殺か他殺かということを、記者の友人たちと議論をした京都へ、今自分がむかいつつあることを思い出し、彼はめまいを感じた。」------小松左京『日本沈没(上)』第四章「日本列島」より
このリストに、回転宇宙解のゲーデルや、H定理のボルツマンもつけ加えられる。こうした自殺事例の宮台真司による分析(ジャック・マイヨール論)はこのような類例と照らして不完全なものであると考える。