- 史上最大のボロ儲け ジョン・ポールソンはいかにしてウォール街を出し抜いたか/グレゴリー・ザッカーマン
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サブプライムローンの破綻にベットして、巨万の富を稼いだ、ジョン・ポールソンの『史上最大のボロ儲け』を読みました
ご存知のように、リーマンショックから始まった金融危機では、世の中は大変な事になりました。。。
金融資産があっという間に価値をなくし、ほとんどの人が資産を減らす中で、ジョン・ポールソンは、なんと1年間で150億ドル(約1.2兆円)を稼ぎました
おそらくこの金額は、いち投資家として金融史至上、最大の金額だと思われます。
あのリーマンショックの時に何が起きていたのかという事を、世間の人はざっくりとしか分からないと思います。
最前線で働いていた僕達ですら、あの当時は良く分からなかったのです。
バブルはいつか弾けるものですが、弾けるまではバブルと分からないんですよね。
しかも、いつか弾けると思って、早めに手を引いてしまっては、周りが儲けているのを指を加えて見てなければいけない・・・・
しかも、我々のような、いつクビになるかも分からない業界では、他人が儲けているのに自分が儲けてないという事は、まさにクビに直結してしまいますから。。。
シティーグループのCEOチャールズ・プリンスが有名な言葉を発してます・・・
『音楽が鳴っているかぎり、立ち上がって踊り続けなければなりません。』
まさに、これが資本主義の宿命でもありますし、バブルが発生してしまう最大の要因なんだと思いますよ。
話はそれてしまいましたが・・・・
この本は、リーマンショック前から始まっていたバブルにいち早く気付き、かつそのバブル崩壊を最大限に利益に直結できるようにポジションを取ったポールソンの話です。
かなり専門的な部分があって、金融関係の人で無いと分かりづらい点もあるかもしれませんが・・・・
あの時、何が起きていたのかとか、ヘッジファンドがどのように儲けているのかとかを知るのに非常に良い作品だと思います。
また、何よりもストーリー仕立てになっているので、読みやすいと思います。
今回のリーマンショックで儲けられたのは、上記のジョン・ポールソン以外にも当然何名かはいます。
大半の人が損を出すのに、儲ける事が出来た人達に、一つだけ共通点がありました。。。。
(当然全員の共通点ではありませんが・・・・)
皆、ある程度経験のある、ベテランの投資家だったという事です。
何が言いたいのかというと、バブルはいつ弾けるか分かりませんが、バブルを経験した事がある人は、それが今、バブルかどうかは何となく分かるという事。
アメリカもかつては不動産バブルがありました。。。
しかし、リタイヤが早い米国金融業界において、不動産バブルを経験している金融マンは、ほとんどいなかったのです。
それも、不動産バブルを助長した要因の一つですが・・・・
そんな中で、バブルと気付き、それを収益に結び付けられた人達の多くは、ベテラン投資家だったという事ですね。。。
リーマンショック前の僕自身・・・・・
こんなの不動産バブルじゃんと感覚的に思いつつも、そこにベットする事ができなかったのは、自分自身、経験してないからなんですよね。
日本のバブルが弾けた時は、まだ小学生ですし、、、、
何より金融マンとしての経歴は、まだ10年ちょっと。。。。
悔しいけど、知識も経験も、まだまだ足りない訳です。
という事で、金融マンとして、もっと頑張るぞと思わせてくれましたし、何よりもストーリー展開も良く、面白のでお勧めの一冊ですよーーー