こんにちは。
いつもお読みいただいてありがとうございます。
先週末の雨風で、すっかり金木犀が散ってしまいましたね。
その代わり、足元には真っ赤な彼岸花が咲く誇っています。
彼岸花は、いつもは全く姿を見せないのに、
お彼岸の花の時期になると突然に芽を出していきなり揃って咲くため、
あの世からのお客様のように見立てられてその名が付いたそうです。
子供の頃はよく知りもせず、なんてきれいな花!と思って、
よく摘んで遊びました。
今とは違って、野道に咲く花を子供たちが摘んで遊ぶことを
誰もとがめることも無く、
季節毎にいろいろな植物を摘んだり拾ったりして
楽しんでいた記憶があります。
のんびりした時代だったのでしょうね。
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宝石にまつわる物語のご紹介が続いています。
前回、アラビアンナイトからひとつお話したのですが、
まだ他にも楽しい物語はいっぱいあるのですが
それはちょっと先のこととしまして
今日は少し目先を変えて日本の宝物のお話を少しご紹介しましょう。
日本の仏教の中で、宝物や財産に関わる神様と言えば、
毘沙門天であるということ、
ご存じの方もいらっしゃると思います。
毘沙門天は、四天王の中のお一人、多聞天と同一の神様であり
武芸、商売、富、を司ると言われ、現世利益のある神様なのです。
ちなみに四天王とは、
持国天、増長天、広目天、そして多聞天の4柱です。
仏教の教えを守るための守護神様で、多聞天こと、毘沙門天は
その中でも最も強い神様です。
私があるお坊さんから拝聴したところ、
毘沙門天様は毎日午後3時になると、有り余るほどの富の処遇に困り
地上に振りまいてお捨てになる。
欲しいと思う者は毘沙門天様を信仰すると良い。
・・・とのこと。
(3時は寅の刻、つまり、毘沙門天を表す「虎」の時間なのです)
いかかです?
なんか嬉しくなるようなお話ではないですか?
この毘沙門天をお祭りするお寺はいくつもあるのですが、
私が昔お参りしたことがあるのは
奈良の信貴山にある朝護孫子寺です。
この朝護孫子寺には毘沙門天信仰を描いた絵巻物があります。
次回はこの絵巻物のお話をしましょう。