底なしのお宝の物語 | 宝石★Wonderland

宝石★Wonderland

宝石とジュエリーのこぼれ話や豆知識をお届けします。
***********************************************
オーダーメイドジュエリーのご注文サイトを開設しました!

こんにちは。



今日もご訪問いただきありがとうございます。




気持ちの良い秋晴れでしたがいかがお過ごしでしたか?



昨日は 《#バラ》 で、なぜかトップ10となっておりました。
 

まずは、ありがとうございます。
よくわからないけど、大変嬉しゅうございます。



といいますか、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

私はバラ初心者です、はい。


数十年前にオールドローズに魅せられてたくさんの栽培本を読みあさったことはあります。
英国園芸協会にかなり何年もの間、入会していたこともありました。

ですが、栽培経験は少なく、その割に失敗の経験だけはいくつもあるという寂しい経歴なのです。

ほんの数輪しかバラの画像は撮れていませんが、数少ない成功例でしたので、嬉しくて画像を載せました。
幾人かの方にでもご覧いただけたのでしたら光栄です。


引き続きつたない栽培経過をお知らせしていこうと思います。
よろしくお願いします。

 


 

 

↑レディエマ・ハミルトン

 

 

 

↓ノヴァリス

 

 

 

 

 

 

 

 

 


それはそうと、私はジュエリーの製作をしている者です。

貴金属を加工し、宝石を留め付けて、装身具を製作しているのです。

今年に入って、思うところありまして、インターネットでお客様とつながれたらと思い、ホームページを製作しています。
もう殆どお待たせせずにご紹介できるところまで進んでおります。

つたないページですが、よろしければご訪問いただければ

幸いです。
本当に、もう少ししましたらこちらにリンクを張らせていただきますね。





*****************************************************


宝石にちなんだ物語をご紹介しています。
その中で「アラビアンナイト(千夜一夜物語)」をご紹介しています。


前回までは、「アラビアンナイト」という小物語集の骨格となる
大前提の物語をお話ししてきました。

今日はその中の、宝石の出てくるものを一つ、お話しましょう。




《底なしの宝庫》
ハールーン・アルラシッドというカリフ(王様)がいました。
ある日大臣のジャアファルに
「この国で最も豪勢に金品を使い、人をもてなす事に長けている者はだれだろうな」と、問うと
「それはアブールカセムというひとです。」と答えました。

意外な答えに王様は怒ってしまい、ジャアファルを地下牢に閉じ込めてしまいました。
そして自身で確かめようと、旅の商人に化けてアブールカセムの館に出かけました。

アブールカセムは商人のふりをしたハールーン・アルラシッドを館に迎え入れ、もてなしてくれました。



通された最初の広間で珍しい飲み物を飲み、

次の間でおいしい食事を堪能し、

次の間では美酒をたくさんいただいて、もてなしをうけました。
しかもそこには、美しい女性が歌を歌い、踊りを披露して楽しませてくれたのでした。

その後、アブールカセムは、銀でできた植木を見せてくれました。
葉っぱはエメラルド、木の実はルビーでできています。
その木には金でできた鳥が止まっていて、琥珀の棒で叩くとかぐわしい香が漂いました。
思わず見とれて居ると、その植木はさっと引き上げてられてしまいました。

次には美しい奴隷の少年が葡萄酒を運んできました。
ハールーン・アルラシッドが葡萄酒を飲み干すと、杯はふたたび葡萄酒で満たされます。
飲み干しても飲み干しても葡萄酒が満たされる不思議な杯でした。
不思議そうに見ていると、また、少年奴隷と共に下げられてしまいました。

今度は楽器を打ち鳴らす美女が出てきましたが、今度もやはり、ハールーン・アッラシッドが聞き惚れていると
さっさと楽器を片付けて美女は帰ってしまいました。

ハールーン・アルラシッドは不満に思い、
「なんと無礼ではないか。」と言い捨てて館を出て行ってしまいました。



宿に戻ったハールーン・アルラシッドは、そこには銀や宝石でできた植木や魔法の杯を持った美しい少年奴隷、
楽器を弾く美女やその他たくさんの美しい奴隷たちがいて目を見張ります。
そこに居るのはなんと、すべて、アブールカセムからハールーン・アルラシッドへの贈り物だというのです。



翌日、ハールーン・アルラシッドは再びアブールカセムの館に出向き、昨日の自分の言葉を謝罪しました。


あらためて贈り物のお礼を言い、なぜこのように豪勢なことができるのか、どれほどたくさんの財産を持っているのか訪ねました。


《今日はここまで。》







ここに出てくるハールーン・アルラシッドについて。

この王様は、アッバース朝の第5代カリフとして実在していました。
大臣のジャアファルは実の息子として名前が残っている人物です。
このころは東ローマ帝国との戦いに明け暮れていた時代で、ハールーン・アルラシッドも参戦しています。

ですが、イスラム文化の華やかなりし時代とも言われていて、
ハールーンはアラビアンナイトの物語には幾度となく登場しています。



次回、物語の続きもお楽しみに。