こんにちは。
いつもありがとうございます。
お読みいただけて嬉しいです。
物語の中の宝石のお話を続けようと思いますが
日本の古典の中にも、何か題材はないものかと探していたのです。
ところが、
なかなか無いのですよね。
それというのは、ジュエリーという概念は
元々日本には無かったからでは無いかと思うのです。
貴金属は存在していましたが、それらを使った工芸作品は
主に武士の刀装具に使われていました。
もしくはやんごとない人々のための日用品にもその技は使われ、
それは素晴らしい作品が後世に残されています。
日本の伝統の中に無かったものは女性の装身具の類いです。
それはなぜなのか。
ジュエリーは西洋の洋服文化のもと、
元は男性が身につけるものからだんだん女性の服装に
彩りを添えるものとして発展しましたが
日本の和服には付けようが無かった、、、ともいわれますが、
実はそれも無理があります。
一部の階級の女性は髪飾りに豪華な素材と
緻密な細工を施したものを使用していましたが
ではなぜ指輪がないのか、首飾りがないのか、
不思議ではないですか?
帯留めこそ、唯一の和装ジュエリーと言えるけれど、
それも明治時代に入ってから。
帯留めとは元々廃刀令で刀を持たなくなった武士が、
お気に入りの芸者に刀の目抜きをプレゼントしたことから
始まったと言われています。
世界中見渡しても、女性が身につける宝飾品がほとんど発展してこなかった国というのは珍しいようですね。
それがなぜなのかは、
未だにはっきりとした理由がわからないのですよ。
そんなジュエリー不在の日本ですが、
古い物語の中に貴金属や宝石のかけらを探し求めて見ました。
明日は日本の物語の中の宝石を一つご紹介しますね。