『龍のめぐみ』一般販売をスタート致しました! | 「真野鶴」五代目留美子の蔵元日記

『龍のめぐみ』一般販売をスタート致しました!

【佐渡の棚田米コシヒカリを学校蔵で醸したお酒】
日本で初めてジアスに認定された佐渡島の、全国初の清酒特区適用認定された学校蔵で
希少な棚田米コシヒカリを使った日本酒「龍のめぐみ」。

昨日までクラウドファンディングを実施しておりましたが、本日より一般販売をスタート致します。

(クラウドファンディングについていた限定のフォトブックなどは付いておりませんので

ご留意下さいませ)

ラベルなど色々こだわり、こだわり過ぎて納品が発売日までずれこんだり(!)、最後までドキドキハラハラでしたが、無事発売日を迎えることが出来て安堵しています!


■味わい〜おかわりがいっぱい出来るお酒!
こ昇竜棚田を包み込む朝日のように爽やかな柑橘系の香り、
柔らかな甘みとさらりとした酸が融合したソフトな味わいが特徴です。

食用米のほっこりした旨みを日本酒で再現したいと思っておりましたが、

“おかわりがいっぱい出来る“日本酒に仕上がりました!

  • 分類 日本酒
  • アルコール度   15.5度
  • 日本酒度   +2.5 
  • 原料米・麹米   昇竜棚田米コシヒカリ
  • 同・掛米   昇竜棚田米コシヒカリ
  • 精米歩合   50% 

【「龍のめぐみ」が出来るまで】
日本ではじめて世界農業遺産(GIAHSジアス)に認定された佐渡島の南東部に、岩首と呼ばれる集落があります。
ここには「昇竜棚田」と呼ばれる美しい棚田があり、多くの人を魅了しています。
しかし、棚田は小さな変形田が多く機械が使えないため生産性に乏しく、高齢化や担い手不足も課題になる中、

年々その維持が難しくなっています。
このままでは、高品質な米が栽培される田んぼが受け継がれず、

朝日に照らされ神々しいほどに輝く棚田の風景がなくなってしまうかもしれません。
そこで私たちの酒蔵では、昇竜棚田のお米を100%使用した日本酒で、

この棚田の保全と佐渡ジアスの支援につなげたいと考えました。
仕込む場所は、廃校になった小学校を酒蔵として再生させた「学校蔵」。

朝日を浴びて育ったお米を、夕日がきれいな学校蔵で醸しました。

「龍のめぐみ」がメッセンジャーとして、たくさんの方に棚田のことを伝え、

棚田保全に対して皆さんに興味を持って頂ければ幸いです。
*「学校蔵」は私ども尾畑酒造の二つ目の酒蔵として2014年よりスタートした場所です。

2020年5月には全国初の清酒特区として適用認定されました。

その認定後はじめての酒造りとして、この棚田米を使った酒造りに挑戦しました。


■『龍のめぐみ』のこだわり
・学校蔵 清酒特区第一号の最初の日本酒
 仕込みをする学校蔵は、2019年12月の構造改革特区法の一部改正で新設された「清酒特区」の認定適用第一号。
 適用後はじめて仕込む日本酒第一号が今回の「龍のめぐみ」となります。私どもにとっても新たな節目となるスタートに、

 「龍のめぐみ」に挑戦致しました。

・無等級
 昇竜棚田米のコシヒカリを100%使用。その米を50%まで磨き上げました。
 通常ですと純米大吟醸としてリリースをするのですが、等級検査に要するコストを省いて農業収入に充てることを

 重視したことでお米に等級が付かないため、特定名称を名乗らない日本酒となります。

・再生エネルギーで造ります
 「龍のめぐみ」は佐渡島ならではの要素を詰め込んだ純佐渡産。
 仕込みに使用する電気には太陽光パネルを用い、再生エネルギーを導入しています。

 原料となるお米も、仕込みのためのエネルギーも、純佐渡産のお酒です。

・ 佐渡初の棚田米で仕込む日本酒
 原材料のお米は、棚田で育てたコシヒカリを100%用います。
 食用米で仕込むのは当社の歴史でもはじめてのこと。
 コシヒカリでの仕込みは粘り気が多いため、麹造りが難しいです。水分調節などに気をつかいながら、 

 さらりとした旨みや甘みを引き出しました。

 

『龍のめぐみ』の詳細はこちらより。

真野鶴・公式ページ ■MANOTSURU website(English)

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●学校蔵プロジェクトについて

■学校蔵について        ■About Gakkokura(English)

■尾畑留美子プロフィール   ■IoTと酒づくり~モロミ君について

■真野鶴のSHOPPINGページ

●「学校蔵の特別授業~佐渡から考える島国ニッポンの未来」(日経BP社)

藻谷浩介氏、玄田有史氏らとの対談付