スペイン・レポート(8)料理学校 | 「真野鶴」五代目留美子の蔵元日記

スペイン・レポート(8)料理学校

バスクの食をリードしてきたのが、アルチャンダ料理学校です。

ここから世界的に活躍する多くのシェフを輩出しています。

基本的に2年間の教育期間で学ぶのは、食の技術だけではなく化学的アプローチ、

街の歴史、文化、健康。バスクを取り巻く環境を総合的に学ぶ生徒たちは、

地元に対する誇りと愛着に溢れています。そして、とても真剣。

 

今回、こちらで酒セミナーをさせて頂くことになりました。

玄関に入ったら、酒セミナーのことが生徒さんに告知されております。

一行で校内を見て回ったのですが、調理中の生徒さん達は礼儀正しく、そして

とにかく一生懸命に学んでいます。

先生達の多くも学校の卒業生であり、その伝統がずっと受け継がれています。

 

そして一番注目したいのは、ここでは伝統的な知識や新しく進化した技術などについて

シェアしていること。そのために、バスクの料理のレベルは底上げされ、今や世界のグルメ

が通う都市に成長していったのです。

 

さて、この「食の中心」である学校で、新潟チームから日本酒と食のセミナーを

させて頂きました。

日本酒とワインの違い、日本酒市場、新潟のお酒の特徴、真野鶴のこと、

そして同じ学校ということで「学校蔵」のお話など。

 

とても熱心に聞いて下さり、たくさんご質問も飛んできました。

彼らは、授業でも日本酒のことを勉強しているので、造りについての専門的な

質問もあったのには驚きました。流石です。

 

そして新潟の食の専門家(行形亭とはりま屋さんのご当主)による

魚のさばき方のセミナーと食事。もちろんお酒とも合いますね。

こちらは現地のスローフードビスカイヤ会長のマリアーノさん。

この方のご尽力のおかげで、今回の素晴らしいセミナーが実現致しました。

セミナーをさせて頂き、私も大変勉強になりました!

ありがとうございました!!

(続)