妻とのハナシをシリーズ化してみようと前回

〜出会い編〜を書いたところ




めちゃめちゃ反響がありました。笑



ということで引き続き今日は


  〜再会編〜

妻と出会い、初めての会話を交わしたのは


2016年12月末日



と、出会い編で記述したが、、、、いや違う。


徐々に色々と思い出してきた。



初めての出会い(ものまね収録日)は

おそらく12月10日前後。



なぜそう思ったかというと、

その2週間後に妻と再会しているからだ。



その経緯はこうだ。


『ものまね番組の収録でおばたが大ハネしたらしい』


番組収録から数日後の 劇場出番の日


この情報が、芸人仲間と吉本社員に少しばかり行き渡っていることを知る。



『お前めちゃめちゃ跳ねたらしいな!よかったな!』



先輩や同期の芸人仲間から嬉しい声をかけて頂いた。



若手芸人あるあるで、売れてない芸人がテレビ番組の収録で大きな爪痕を残した時、その情報が若手界隈に一気に回る。



日々、しのぎを削り、切磋琢磨している芸人仲間が世の中に羽ばたく瞬間に胸をざわつかせ


次は俺だと心に火を灯す。


若手芸人はその繰り返しなのだ。



僕は『本当に売れるかもしれない』という期待を胸に、放送日である2017年の1月6日を楽しみにしていた。



そんなある日、当時のマネージャーから電話が入る。マネージャーといっても、若手300組くらいを管理している社員さんだ。


『おつかれさん!この前よかったな!俺も現場おったで。そんで朗報や。

【2017年ブレイクするかもしれない芸人】みたいなくくりで番組出演オファーが来たわ。めっちゃチャンスやな!日程は来週、しかも生放送や!頑張りやぁ〜!ほなほなたこ焼き〜!』

※ごめんなさい、こんなコテコテの関西弁ではありません。たこ焼きなんて言ってません。



やはり幻ではない。確実に自分が思い描く

【世に出る】というチャンスが目の前にある。



もちろんそのオファーを承諾し、

アルバイト先に『この日休みます』の電話を入れた。



番組名は【ノンストップ!】


フジテレビ、朝の情報番組だ。


マネージャーから続けて番組詳細のメールが入る。


『山﨑夕貴おすすめ!2017年ブレイク!?芸人先取りコーナー』



種類の違う胸の高鳴りが押し寄せる。



山﨑夕貴おすすめ!?



どうやら、この番組のMCの山﨑アナが推薦してくれたとのこと。



二重の嬉しさが込み上げ、僕は劇場の大楽屋の隅で

一人ガッツポーズをした。握力計さえ握っておけば、自己最高の握力も計測できただろう力強いガッツポーズを。



勢いそのままに、

『テレビ見て!』と母親に電話をし、家族のグループLINEにも連絡をした。



そして2016年12月26日、27日、28日のどれかだったと思う。


【ノンストップ!】放送当日。


前日夜から興奮して眠れず、こんなことなら夜勤のカラオケバイトを休まなければよかった。

なんてことも思いながらフジテレビに向かう。



僕の出番は番組終盤。



放送中のきらびやかなスタジオに入ると



バナナマンの設楽さん、平成ノブシコブシの吉村さんらがいらっしゃった。

恥ずかしながら設楽さんは事務所は違えど同じ芸人なのに当時はまだ初めましてで

『芸能人だぁ〜』なんて思ってしまった。



そして、、、彼女がいた。


彼女は僕に気づき、おっきな口を開けて満面の笑顔でこちらを見てお辞儀をしている。



僕も、緊張しながらもお辞儀をする。

勘違い野郎魚沼代表と自負しているが

さすがに手を振るにはまだ早い。

それくらいは僕にもわかる。



CMに入りスタッフさんが

『おばたのお兄さん入られまーす!』と言い、本番の準備。


MC、レギュラー陣の前で待機する。

前述した通り、番組自体は進行しているのでここでは会話をする暇もなく、ただただCMが明けるのを待った。



CMが明けて、満を持して ネタを披露。



その後、レギュラー陣との絡み。


吉村さん

『なんだこの、小栗旬で恋ダンスを踊るネタは。

これはネタなのか!?笑』



大した返しも出来ない僕を救うかのように設楽さんが続ける。

『山﨑さん、おばたのお兄さん大好きなんだよね?なんか、言ってもらいたい事があるんでしょ?』


すると山﨑アナが

『そうなんです!まーきのっ風に、名前呼んで欲しいんです!笑』



僕はすかさず

『ゆーきちゃんっ』と、首を曲げた。



山﨑アナの反応は『迫力がすごいっ!』という

芸人のネタに対してのコメントとしては褒めてるんだかイジってるんだかよくわからないことを言ってくれた。


設楽さんの

『以上、山﨑さんの職権濫用でした〜』

のコメント共に、番組は無事に終了。



設楽さん、吉村さんと、次々にスタジオを出ていく。

僕はスタジオの隅でマイクを外し

『お疲れ様でした!』と、日本体育大学出身に恥じない挨拶をする。



すると後ろから

『お疲れ様でした!』と、日体大時代に聞いたことのないような声で挨拶をされる。


振り返れば、奴がいた。

※わかる人だけ笑ってください。平成生まれの人は検索してね♡



山﨑アナが目の前に現れたのだ。


『今日も、写真撮ってください!いいですか!?』


ちょっと待て。2週間前にツーショットを撮ったばかりだぞ!?

もう、ファンやん!俺のファンやん!!


完全に浮き足立つおばた。

というか、宙に浮いてたと思う。

タネも仕掛けもなく、宙に浮いていたはずだ。



『もちろんです!』と言った後に

〜心の声〜

『もちろんです!じゃねぇよ!

恐縮です!こちらこそお願いします!だろ!!!』


と、自分に叱責をする。



しょうがないよ。浮いているんだもん。



そして、2週間ぶりのツーショットを撮る。

彼女のスマホで。


僕も間髪入れずに

『僕のスマホでもいいですか!?、、、あれ、スマホがない。楽屋だ!!』


スマホを楽屋に置いてきていることに気がつく。

わざわざ『待っててください!』なんて言えるはずもなく、とっさに

『じゃあ、誰かしらから、何かしらの形でもらいます!!』と言うと、山﨑アナは


『ものまねに出てる誰かで共通の知り合いは、、、

JOYさんとか知ってますか?連絡先』



タレントのJOYさんはものまね紅白の常連。

面識もある。というか、PPAP軍団で一緒にネタをした。絡みはそこまでなかったけど。


そして、僕の仲のいい後輩芸人とはサッカー仲間だ。

必ず繋がる、、はずだ!!


そう思い僕は

『あぁJOYさん!めちゃめちゃ仲良いです!友達です!!』

と嘘をついた。



これが、彼女についた最初の嘘だ。



そして、僕が『友達であるJOYさん』経由で山﨑アナの連絡先を聞き、この写真を山﨑アナから貰うことになった。



お互いが

『あれ?連絡先交換するんだ、、、』



という雰囲気が流れた。



たったさっき踊った【恋ダンス】のメロディが脳内を駆け巡る。



僕と山﨑アナは、スタジオで挨拶を済ませ


僕は楽屋へと帰ったが、気持ちの高揚が収まらず

広めの楽屋を終始ウロウロした。いや、浮遊した。

それはしばらくNONSTOPだったことを覚えている。



これが、2人の再会です。


次は〜はじめてのLINE編〜でお会いしましょう。



それではエンディングテーマ

星野源さんで 恋ダンス


胸の中にあるもの
いつか見えなくなるもの
それは側にいること
いつも思い出して
君の中にあるもの
距離の中にある鼓動
恋をしたの貴方の
指の混ざり 頬の香り
夫婦を超えてゆけ〜


YouTubeも更新してますので

みーてねっ