流山児事務所「満州戦線」作 パク・グニョン 演出 シライケイタを見た。このような作品があるとは。ぶったまげた。
「満洲國」が舞台だが、そこに登場する朝鮮の人々は、日本に同化しようとする人々なのだ。朝鮮独立のために戦う同胞を匪賊という!
物語は、日本人の妻子ある男と愛しあった女性、演じるのは、みょんふぁ、の悲劇へと至るが、彼女もその身ごもった赤ちゃんも引き受けるという、男、関東軍の将校だが、その申し出を彼女は断る。
理由は、彼が朝鮮人だから!たまげた。
男は、カゴシマジローが演じている。モデルは、朴 正煕とか。
いうまでもなく、大日本帝國統治時代を批判しての作品なのだが、これ、韓国で上演したとき、大丈夫だったのかと思った。やはり、かなり批判の声が上がったという。この人々は、愚かな面もたくさんあるという設定で、笑わせる部分もたくさんある。戯画化されてはいる。しかし、それにしても、ここまで描くのかという驚きだ。ラストも唖然!
伊藤弘子が男の妹で笑わせ、生まれた子供の息子は、木暮拓矢で、語りも彼。父の育ての祖父も演じる。
終わって流山児さん、伊藤裕作さんらと酒場に。伊藤さんは、新劇だねえ、とそのスタイルに不満のようだった。セリフ劇なので、そういういい方はわかるが、スタイルの問題なんか、超えた作品だ。この韓国の作者、凄いと思った。
麻原彰晃がテレビ「朝生」に出演したとき、野坂昭如や大島渚が、麻原さんはよく勉強しているなどと褒め称えたので、たまげた。問題発言をしたが、誰もそのことを批判しなかったから、また、たまげた。
サリンのとき、サヨクの映画評論家 名を秘す(笑)が、オウムに負けたというから、飲みかけのものを吐いた。
J・A・シーザー は、オウムのやってること、水に潜るなど(サリンは除く)なんか天井桟敷がとうにやってるというから、驚いた。
吉本隆明は、サリン以降も、坂本弁護士殺害以降も、麻原彰晃を評価したから、イスから転がり落ちた。さらに、〇〇〇は、あ、これは書けないな。


ということをフェイスブックに書いた。なお、オウム事件の時、宗教の力は恐ろしい、凄いという意見があったが、それは、小学生の時、白土三平の「サスケ」で知っていたから、私は、「サスケ」読んでないのかあ、と。
イスラムの自爆テロの前のこと。


麻原他七名の死刑執行があったから、思い出して書いた。
映画「焼肉ドラゴン」を見た。役者がみなよかった。特に長女役の真木よう子。父役のキム・サンホ。鄭 義信の戯曲を自ら監督。元は演劇。プロデューサーは仲良しの森重晃。
在日の家族の物語。少年のナレーションで始まるから、まさか、この少年がああなるとは思わなかった。
あとで、悪い人がほとんど出てこないことに気がついた。漠然とはいる。少年をいじめる日本の同級生。集団で顔はわからない。あえていえば、市役所の役人。しかし、悪人まではいかないな。
父の腕を奪った戦争と徴兵した大日本帝國。そして、韓国成立前後の済州島四・三事件における韓国か。これにより在日が増加。この映画の家族もその設定。つまり、両方の国家を批判している。北朝鮮にも批判的。
監督は、「三丁目の夕日」に対抗してつくったと。
家族もの、ってさほど面白いのは少ない。これが面白いのは、真木よう子の妹、井上真央と結婚した男、大谷亮平が、真木よう子が好きで、そのため。つまり三角関係のためか。しかも、真木よう子は、別の男と婚約までいく。
さらに、子供の時、男の誘いで、真木よう子は、足が悪くなってるという設定。
なお、なぜ妹と結婚したのかは不明!また、最初のプロポーズを姉が拒否した理由もよくわからない!まあ、いいか。
なお、三姉妹、末は桜庭ななみ、とも美形で、これが大きい。もし、そうでなかったら、ううむ(笑)
ともあれ、三角関係と庶民による国家批判が大きい。