佐賀県が改修工事をしていた佐賀市松原1の「くすかぜ広場(愛称・ARKS(アルクス))」が完成し、14日、オープニングセレモニーが開かれた。人気ゲームソフト「ポケットモンスター」のキャラクターが描かれたマンホール蓋「ポケふた」も県内で初めて設置され、大勢の県民らで祝福した。
広場は、県警本部東側の約4000平方メートル。市中心部を歩いて周遊する拠点を作ろうと、県が再整備した。中央に芝生を敷き詰め、カフェや物販の店舗が入居する木造平屋の建物のほか、マルシェを開催したりキッチンカーが営業したりする場所も確保している。
セレモニーでは、山口祥義(よしのり)知事が「アルクスが県民の皆さんにとってかけがえのない拠点となって、親しんでもらいたい」とあいさつ。サッカーJ1・サガン鳥栖元選手の高橋義希さんや、集まった県民らとともに看板を除幕するなどした。
その後、ポケふた3枚のお披露目イベントも開催。ブランドを管理する企業「ポケモン」(東京)が設置を希望する自治体を募集しており、佐賀市が下水道施設の理解促進や観光資源としての活用を目的に依頼し、寄贈してもらった。今回の3枚を含め、25都道府県で253枚が取り付けられているという。
3枚には、ゲームやアニメでおなじみの「ニャース」と「アローラニャース」、「ガラルニャース」がバルーンに乗った姿をそれぞれ描いている。山口知事や着ぐるみのピカチュウらがお披露目。母親と訪れた佐賀市の保育園児(5)は「ピカチュウもニャースもかわいかった」とうれしそうに話していた。
ニャースのポケふたは広場前に、残る2枚は県庁南東側と大隈重信記念館前に取り付けられた。