医師が提唱「寝る前にはちみつ」で睡眠の質が向上 脂肪燃焼しやすくなる働きも。 | ★マエちゃん噴泉記★【大阪DE農業】

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「朝食はバナナだけ」「夜はりんごしか食べない」……これまで、数多の食事制限系ダイエット法を試しては、リバウンドを繰り返してきた。失敗するのはひとえに、長続きしないから。厳しいダイエットに挫折してきた人にこそ試してほしい、心と体を甘やかすやせ方、見つけました。

 

【図解】寝ている間に脂肪燃焼?はちみつで痩せるメカニズム

 

「食事を改善し、量を減らして運動すること」──ダイエットの基本中の基本だが、もう1つ重要なことを忘れていないだろうか。田井メディカルクリニック院長で『人生を変える 夜はちみつダイエット』(わかさ出版)著者の田井祐爾さんは、努力してもやせられないのは、睡眠にも原因がある可能性が高いと語る。

 

「よい睡眠をとると、主に脂肪をエネルギーとして使うことで、体の修復・再生が行われます。ところが、睡眠時間が短かったり、睡眠の質が悪いと、脂肪が消費されないどころか、逆に脂肪が蓄積されてしまいます。

 

 寝ている間の脂肪の燃焼には、熟睡して、脳から『成長ホルモン』がたっぷり分泌される必要がある。そのための脳のエネルギーが糖質です。

 

 毎晩大さじ1杯のはちみつで適量の糖質を補うことで、寝つきをよくして睡眠の質を上げ、眠っている間に脂肪を燃焼しやすくすることができます」(田井さん・以下同)

 

 実際に、4週間毎晩寝る前にはちみつを摂ったことで、体重が5.4kg、脂肪量が3.4kgも減ったケースもある。

「糖質が足りないまま眠ると『夜間低血糖』という状態になり、それを回復させるために、コルチゾールやアドレナリンといったホルモンが分泌されます。

 

 こうしたホルモンは多くが脳の興奮を促すストレスホルモンなので、寝つきが悪くなり、眠りの質が落ちる。すると、本来は熟睡することで得られるはずの脂肪の燃焼効率が悪くなります」

 

 つまり、適度な糖分を摂ることで熟睡でき、眠っている間にムダなく脂肪が燃焼していくということだ。

はちみつでなければやせない理由

 だが、寝る前にはちみつをなめてやせられるなんて、いくらなんでも甘すぎる。そもそも、なぜはちみつでなければいけないのか。

「はちみつの糖は、炭水化物の糖質や砂糖などとは異なります。『単糖』といって、分解する必要がない果糖やブドウ糖なのです。果糖ブドウ糖液糖などもはちみつと同じ単糖ですが、これは人工的につくられた甘味料。はちみつは天然の単糖のうえ、酵素などさまざまな因子の働きによってインスリンの過分泌を抑える。炭水化物や砂糖、果糖ブドウ糖液糖などよりも血糖値の上昇がゆるやかです」

 

 血糖値が急激に上がると、インスリンが血中の糖を脂肪に変える働きによって、糖分の摂取から30分〜1時間後に急激に血糖値が下がり、空腹感や自律神経の乱れを生じ、寝つきや睡眠の質を悪くする。一方、はちみつは糖のかたまりでありながら、血糖値や自律神経を安定させる働きがある。

 

 ダイエットの大敵である寝つきを悪くする要素をすべて排除し、脂肪燃焼にとって最適な環境を整えるには、はちみつがぴったりなのだ。

 

 また、はちみつは同量の砂糖と比べて甘みが強いにもかかわらず、カロリーは20%も低い。さらに、グルコン酸がビフィズス菌のえさになり、腸内環境を整える作用も期待できる。ビタミンやミネラルも豊富で殺菌作用も高いため、毎晩摂取することで、ダイエットだけではなく美容効果も得られるという。

「とはいえ、摂りすぎは当然、高血糖や肥満の原因になるため、摂取量は大さじ1がベストです。

 

 高血糖になると、血糖値を下げるためにインスリンの分泌量が増え、体に脂肪がたまりやすくなります。夜はちみつダイエットを実践する際は、できるだけ炭水化物の量を抑えて、グリコーゲン(体の中の糖質の蓄え)が枯渇した状態をつくるのがポイントです。