ホンダが開発した人型ロボットで、歩行やダンスなどを披露してきた「ASIMO(アシモ)」が31日、引退した。東京・南青山の本社ショールームで開いた最後の実演を終えると、詰め掛けた約100人の観客を前に「ホンダのロボティクス研究はまだまだ続きます。これからも応援してください」と身ぶり手ぶりを交えて別れを告げた。
初代が2000年に登場したアシモは、日本の技術力の象徴だった。ホンダ本社のほか、日本科学未来館(東京都江東区)で連日、実演を行ってきた。11年の現行モデル登場から10年以上たったことなどから、ホンダは一定の役割を終えたと判断した。