田んぼダム 県内でも実証実験。 | ★マエちゃん噴泉記★【大阪DE農業】

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毎年のように全国のどこかで豪雨災害が起きていることを受け、国は対策の一つとして田んぼの貯水力を生かした『田んぼダム』の導入を進めています。県内でも実証実験が行われていて、普及拡大に向けたセミナーが開かれ、参加者がポイントなどを学びあいました。

セミナーには農家を始め国や県、市町村の職員などおよそ180人が出席しました。コメ生産量日本一の新潟県で2002年に考案された田んぼダム。

田んぼの排水溝の部分に排水量を調整する装置を取り付けることで、大雨の際、田んぼに一時的に雨水を貯め、ゆっくりと排水する仕組みです。

周辺への浸水被害を軽減できることから、今では全国で導入が進んでいて、国は2025年度までに田んぼダムの面積を3倍以上に増やすことを目標に掲げています。

 

県内では既に大潟村などのおよそ1300ヘクタールに設置されているほか、県は国の方針を受けて今年度から大仙市や能代市などの10地区で実証実験に取り組んでいます。

 

大きな工事は必要なく、簡易装置であれば設置にかかる費用は数百円から数千円程度の田んぼダム。

 

・稲が一時的に水に浸かることで生育への不安が生じる・ダムとしての機能を維持するために畔の管理が必要になるなど、複数の課題がある一方でコメ農家にとっては特に大きなメリットがないことがハードルになります。

 

セミナーでは専門家が稲の生育にはほとんど影響がないことを報告し、普及拡大のためには地域ぐるみの取り組みが重要だと強調しました。

 

県は新年度も実証実験を続け田んぼダムの導入に適した土地の絞り込みなどを進めていくことにしています。