市によると、市内で発生する交通事故のうち約3割を交差点での出合い頭事故が占める。光るカーブミラーを設置した市立青島東小学校近くの交差点は、過去5年間で、8件の出合い頭事故が起きている。
カーブミラーを点滅させる期間は16~28日。点滅期間中と期間前で、交差点を通過する車両の速度を比較して事故防止効果を検証する。カメラは交差点の南側と東側を撮影。車両が交差点に近づくと鏡の周りのLED(発光ダイオード)ライトが点滅する。南側と東側の両方から車両が近づいた場合、鏡の周りのライトと同時に鏡の中のライトも点滅して、運転者に注意喚起する。
AIで車両を認識する技術を沖電気工業が担当、自動車用バックミラー製造メーカー・村上開明堂が、光るカーブミラーを製作した。点滅を開始した16日に青島東小で現地説明会が開かれ、地元の自治会長らが参加。村上開明堂の担当者が光るカーブミラーの仕組みを説明した。
北村正平市長は「出合い頭事故を放っておけない。実験の結果が良ければ、学校周辺を中心に危険な所に順次配置したい。子どもを交通事故から守りたい」と決意を示した。枝村芳宏・藤枝署長は「成果が出ることを期待している。藤枝市から悲惨な交通事故を無くしたい」と語った。